electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2005年09月

どうにもこうにもうまくいかない気がしたり、気がしなかったり。
自民党の圧勝というのもなにやら不吉だし。最近は酔うともう面倒な人だし。
昨晩は朝方にやっと眠りに落ちたのだけれど、なかなかすげえ夢を見た。

・池袋から自転車で20分のところに愛知がある。
・僕を取り巻く環境は色々充実している。
・ペニシリンのメンバーと喧嘩してHAKUEIをボコボコにした。
・なんか、よくわかんない生物とセックスした。

目が覚めたら夢だった。壮大に幸福だっただけに口惜しい。
どうにもこうにもうまくいかない気がしたり、気がしなかったりしてる。
荒れてるっちゃあ荒れてるんだろう。なんだかなあ。とほほ。

選挙に投票してきた。わざわざ実家に帰った。帰路、池袋の路上は報道陣で賑わっていた。家の近くにあるある政党の選挙事務所で撤収作業が行われており、悔しそうに頭を抱えている人もいた。

幸福は気まぐれに中空に浮かんで、人の頭に止まるけれど、誰の目にも映らないから、捕まえておくことができないらしいよ。ふーん。


この季節を持ち帰りたい
君とずっと此処で遊んでいたい
ひとつ枕 ふたつ頭

扇風機のぷろぺら回して
何処までも何処までも何処までも
回って回っておっこちてこう
げろげろ蛙が鳴いてる方角
風が草をぺろぺろ嘗めてるとこ

知久寿焼「無理なおみやげ」


服がちぢんてちいちゃくなった。次に着る服はどんなんだろう。名残、マボロシ。遅ればせたこと。もう22。

充分過ぎる。

お前が今、本当に伝えたいことだけを伝えたら、いいんじゃないか。

かつての冬の朝のヘッドフォンから、大槻ケンヂはそう提案した。

特定個人に伝えたいことは文明の利器は便利ね。携帯電話で伝えたっていい。しかし、表現だってばな。つまりは、大衆に対して何を伝えたいかってばな。あんたは一体、世界の中心で何を叫ぶんよ?叫ぶ必要性はあるんかよ?表現者とエンターテイナーはどれくらい自分の中に共存できるんかいな?

月夜はきっと、喜劇でできている。
僕には笑う必要がある。

そして、笑ってほしい。

西武に行ったら高値い服で身を固めたくなった。気障な野郎になってみようかななどと考えるようになった。ロックスターはいけすかない。けど、あのいけすかなさがいいのだ。少なくともしっかり洗濯をできる環境に身をおくのだ。おかねば。

狐の嫁入りものともせずに
口許の紅は一層鮮やかに
濡れて銀杏の夕立の最中
煉瓦の町を石畳の路を
風切り駆ける長襦袢
時折覗く赤い舌は更に
くすんだ景色に画鋲を刺した
猜疑断罪東奔西走
いざ万雷の拍手喝采と
祝福と紙吹雪の中を
白地の肌の赤が笑う
黒のGT400口車
フルスロットル、缶が鳴る

狐の嫁入り


こんなんどうでしょう?
ぼつったらへこむ。

雨が降る。昨日の本降りが今日の小雨。
何故か部屋取り会議に出席、雇われの俺。
花屋を覗く。花屋とか絵本屋とかに勤めたら、穏やかな気持ちで暮らせるだろうか。
しがらみなく生活できるだろうか。んなことない。
とにもかくにも、町並みは傘のいろどりで埋め尽くされてきれいかもしれん。
必要以上に饒舌な自分を何とかしたい。巧言令色少きかな仁という。
本当のことは閉まっておくものらしい。

最近、木星人が俺を支配しようと夜な夜な指令を送ってくるのであまり眠れない。
デレビのニュースキャスターは俺と目があうと笑いそうになるし。

不特定多数の人様に心配をかけられたくなって↑ここまで書いたけど、
虚しくなってやめた。なにより、それほど心配要らないし。

雨が降る。昨日の本降りが今日の小雨。
見つけた喫茶店より。

路傍はひんやりしている。歩く体力もなく寝転んでいる。酔っぱらいの戯言が聞こえる。共産主義の声が聞こえる。お腹の中に溜まったガスで宙に浮けたらな。きのうのゆめを見てる。みどりのねこを忘れる。ガラス窓は体たらくを映す。すこしだけねむいや、からだうごかないし。きぶんだけいい感じ。だけど、虚しいよ。あなた魅力的よ、私保証するわ。思い出の数だけ寒さが刺さる。僕らは生まれつき体のない子供たち。←着メロ。すまん。しりめつれつ。おやすみなさい。


****

まほちゃんとあって、伊藤ちゃんと飲んだんだった。
起きたら高田馬場の駅前の路傍だった。
我ながらやになる。
こんな自分がいやになる。
起きてスーツにアイロンをかけ、でかける。残暑だ。
異常に空気が悪い。淀んでいる。心臓の鼓動が激しい。
自律神経がまたやられているらしい。

*********

正直な話、しんどい。

*****

例によってソウルフラワーユニオンを聞く。
たぶん、大切なのは愛なんだろう。愛って何だ?
おそらくは、真心だな。愛。

陽炎の国ヨリ

黄ばんだ団地の踊り場で
児童の玖珠玖珠球遊び
トウの昔に日は落ちて
暗がりの中に誰かの眼 ワラう

 鈴シアンシアンと猫の気配して
 振り返ると星の無い空だヨ
 ボールの弾む音だけしてる
 赤目の鬼が笛を吹く アブナイヨゥ

そういえば
首を吊られた筈なのに
夏の終わりに佇んでいる
影は何処までもついてくる
時折、勝手なことを言う

 ところで
 団地にはもう誰も
 棲んではいないっていうのに
 やれ玖珠玖珠とやれ蛄々と
 五月蝿いったらありはしない

 暗がりの中に誰かの眼 ワラう

 久々に古舘さんとお茶をする。古舘さんは「宇宙戦争」に感銘を覚えたらしく、スピルバーグの偉さを語った。考えなくちゃいけないことはいっぱいあって、一生かけても考えつきそうにない。
 その後、年上のお姉さま友人を呼び出して飲む。
 起きたら歌舞伎町の路上で寝ていた。酩酊は抜け切れていない。ふらふらになって電車に乗り、大久保駅ホームで餌付く。そこからの記憶はあまりなくて次に意識が戻ってきたときは真昼の電車の中だった。
 隣人のアムウェイの洗剤を勝手に使って溜め込んだ洗濯物を洗った。ここ数日の草刈りの甲斐あって窓の外はだいぶ見晴らしがよくなった。

 都電荒川線の雑司ヶ谷のホームに座っていると豆腐屋が喇叭を吹きながら通り過ぎた。死にぞこないの蝉がじいじい鳴いている音は念仏みたいだ。踏み切りの警鐘が小さいころから好きなので今度引っ越す町は踏み切りのある町がいい。

 さようなら、だ。

 鋏のように鋭く風景と風景を断絶するような言葉だと思っていたそれは、実のところどうやらとても優しいものであるらしい。もうじき蝉も死に絶えて、空気はどんどん乾きはじめる。ビー玉の中を覗くと別の世界があって、そこにはかつての未来があり、幸せな病床にいる自分がいる。床に伏せた僕がのぞくビー玉の中には、幾つもの夜に咽ぶ僕がいて、彼が覗くビー玉のなかで、僕は煙草に火をつけたばかりなので電車を一つのりすごした。

 ぼくらはどうやら、奇しくもさようならで切り離すことのできない脆い糸で繋がれている。(時に紐になり、時に縄となり、時に綱となり、首を絞めたり、綾取りをしたり。)季節と人もそういう風に結びついていて、いつだって手繰ることができる。
 そんな糸のそれぞれが持つ色彩の所為で、眺めるに飽きることはない。飽くことのないワンダーな世界で暮らしている。永い夏が終わる。(或いは、終わることはない。)酷く感傷的であり、それでも昂揚している気がするのは。先刻メガネを洗浄器にかけて景色が鮮明に見える所為だろう。







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