electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2007年07月

電車内のカポオ。(カップル)
彼女は彼氏にべったりとくっついて今晩のグラタンの話なんぞをしている。彼氏は包容力のありそうな男。ポロシャツが似合う。彼女は頭が悪そう。アニメ声で「ぐらたぁん、ぐらたぁん〜」と言ってる。

うるせー

てめーはそんなにグラタンが好きなんかい!?あ?それとも彼氏の呼称が「ぐらタン」なんかい!?あー?つーことはてめーは、てめーはグリかっ!!

はああぁぁ!?!?

ぶっきょーすぞっ!(ぶっ殺すぞ)

30ちけーのに腕にヒシとしがみつきやがって!てめーは皮脂かっ!はああああ!?角質か!?猫語で会話しやがって!人類の!尊厳!尊厳!失うな尊厳!前田大尊の尊!に、厳しー!画数多いが頑張れ!お前なら書けるさ!ほら、書いて!書いて!

足をにょきにょきスカートから出しやがって!羞恥心!TAISETSU!にょきにょきにょきにょき、てめーの足はタケノコか!おいコラ!タケノコ族か!?原宿か?これから原宿にいくのか?んーおしゃれー

俺も来週から青山のオヒスに勤務、おしゃれー

あれ?俺たちおしゃれ関係?

なかまー

よろしくー

理想論を撒き散らすだけ撒き散らして、そこへゆく足は躊躇と逡巡ばかり。そんなクソ野郎はいっぱいいて、

かく言う俺はその中心にいるなあ。

動いている奴には何も言えまい。活発な奴が勝ち(価値)だ。動ける環境は運の良さで与えられるのかもしれんし、動けない言い訳は無数に思いつくけどどれも無価値だ。

気ままにやるのは大事だろうが、道をそれるのを繰り返しちゃあだめだな。何をやろうが成長にはつながるんだろうが。成長ばかりしていてもしかたないし。

昔から、いつだって、あんたの強さが欲しい。と隣人を睨む。

変化は受動でなく能動的なものと最近思い始めたら、なんとなく季節を変えている意志(神仏)の存在もわかり始めた気がする。

書くべき文章は見当たらない。
そんなノルマはないはずなのに。

ふわふわしていて楽しいし、ふわふわしていて苦しい。

生きづらいという点ではみんなおんなじ。それでいてまあまあたのしい。

まあ、どれもこれも、なんとかなるだろう。

水にも為れる
光にも為れる
宇宙の闇に溶けることもできる
思い出横町で這いつくばって
終電の行く音をきいている

色彩は剥がれながら上塗りを重ねて
夏の近い夜のにおい
この街の風景は
かつて誰かが描いたものだ

抱きしめることも
切りつけることも
本当は容易い

皮膚の切傷から羽根弱き蝶々がぱたたぱたたぱたたひらひらひ
頸の青痣を突き破り蜥蜴這い出す
声帯は美しい昆虫を生み
陰茎は花を咲かせる

手を繋ぐことも
本当は容易い
名前など不要だ
本当は
世界には
希望しかないんだなあ

水にも為れる
光にも為れる
宇宙の闇に溶けることもできる

漫画喫茶で自涜して眠ろう
明日の仕事のために眠ろう
夢遊病の右手はそして
次の風景を描くだろう

明日の夜に
電話でもしよう

西武ライオンズ。西、武ライオンズ。日本ハムファイターズ。日本ハム、ファイターズ。…犯人は俺じゃない。犯人は俺じゃない。ソウタは俺だー。ソウタは俺だー。…爬虫類と恐竜が合体したマニサウルス、爬虫類恐竜合体…ティラノサウルス…(下車)

��
埼京線内で俺の前にいた障害をもつ青年の呟き。
呟き自体にはなんの脈絡もないようにきこえるが彼の思考のシステムの上では成立していると考えれば、なんだか自分の持っている、それの脈絡を理解できない思考回路のシステムがつまらなく思えた。


いろんなひとがいろんなシステムの上で生きている。一緒にわらったり、一緒にたのしむこと、共有というものは、やはりとても希有なことだなあと思う。

地面は水でできていて
その水中も水上も構わず
線路をゆく鉄道の果ては墓標
今日も誰かが誰かを殺す
血液の色で夕焼けた町の
小高い丘で聴く
意味不明な音楽
近眼のひとみに映るポルノ
或いはカルト
若しくはカルマ
ちとちとと垂れる
緋色のポルカドット
雫粒の球は水面で円形の波紋になる
忽ちに消える
ちとちとちと
夕凪いで
奇花の群生は東の方の群青を背景にざわめいて揺れる
黄色い花粉舞う
麝香
ぽつぽつぽつ
吸いよせられた蝶々が白いすべすべの羽根をひらめかせ酩酊
不規則な軌跡の酩酊
あーもうお家には帰れそうにない
玉虫色した夜はもうじき
空にべったりと貼りついてしまう
透明な水中にかつての己の小さな魚が泳ぐ
夕立の名残の湿り気を帯びて気だるい
夏が近いらしいと噂で聞いた
老猫も踊る
ロケットも飛んでいる
銀色の円盤は誰かに呼ばれてやってきている
どこかに行くための跳躍力を
小鳥の飛翔の足下の炸裂が
百集まるまであと何個
明日には火葬される身
お前も俺も君も僕も
明日には火葬される身
今日も誰かが誰かを殺す
それが悲しくてならない
脆弱な電波で以て
我々はつながれている

少女感電法人化を見越しております。
そのためにあまりに御幣を生む団体名を隠し、運営・企画部「elegirl rabel」と創作部「ciphlower」の分割を行い、近日中に現行のHPをリニューアル致します。
大幅な改変に伴い以下を募集します。

〔人員募集〕

elegirl rabel

○イベンター

仕事内容
ノウハウゼロからのイベンターデビュー。自身の“感覚”のみをスキルに、プロ・アマチュア問わずクリエイターを集め、展示、ライブ、販売、その他イベントの企画・運営を行う。未経験者歓迎。自分の好きなもので世界を塗布したいという欲望だけで充分です。

○マネージメント

仕事内容
ノウハウゼロからのマネージメント。どこもかしこもクソばかりの一億総表現者時代を溝さらいして自分が本物と思えるアーティストやクリエイターがその道で飯を食えるようになるためのサポートをする。商品販売促進、営業、カウンセリングなど。未経験者歓迎。(※要真心)


ciphlower


○所属アーチスト

演劇人、物書き、写真家、ミュージシャン、絵描き、俳優…ジャンル問わず。

以下の条件に2つ以上当てはまる方。

●できるならこの道で飯を食いたい。
●多少倫理性から逸脱しても面白いことをしたい。
●生活の中からでも感性を研磨することができる。
●どこに帰属しても、結局は一人なんだと思う。
●今に見てろ。

以上3点について募集をします。
学生のサークルののりでも本気で楽しみたいならOKです。

・応募資格 17歳以上
・給与 基本的にプライスレス
・活動 東京豊島区、新宿区、渋谷区が中心(→世界へ)
・募集期間 定めておりません。

お問い合わせ、応募はこちら

先日このブログで告知しました企画ciccaにつきまして
まことに勝手ながら
きだあやめ、板本真澄双方の都合によりまして
日程を2007年9月03〜09日に変更させていただきます。
大変申し訳ございません。ここにお詫びいたします。
ご来場心よりお待ちしております。

sagyoutyuusagyougo








きだあやめ「a.i.v sketch」制作風景

面会の受付時間ぎりぎりに病院に着いて、病室に行くとやたら書物が置いてあって狭いベッドの上で父親が伏していた。
顔色は非常に悪く、腕には点滴が打たれている。
俺を見とめるなり

「憲法改正手続法がとおったが、法律改正の投票権が20歳以上ではなく18歳以上に与えられているのは、おそらく18歳以上の徴兵制を敷くことを見越してのテクニックだな。俺には関係ないが完全にやられたな。」

と苦笑し、

「戦争でもないのに1日100人自殺する国が豊かなわけがないだろう。」

と悲しそうに言った。
父親は簡単な俺の近況を聞いてから、とりとめのない自分の昔話を始めた。そして話し終わったあとで「どうでもいい昔のことばかり思い出すなあ。」と呟いた。
病状は検査の結果を待たなくてはわからないそうだし、人に弱みを見せることを嫌う父親なので、いつもの険しい顔つきは保ち続けていたが、弱っているのはありありとわかった。
今日明日死ぬわけじゃないが、ただ数十年にわたる肺と肝臓と胃と神経の磨耗で、結構至るところにガタが来ているのは確かだと聞いた。検査の結果を静観するしかできないがおそらく仕事を続けるのは厳しいということだった。
それが彼にとって一番屈辱なことなんだろう。

「沈んでいるときこそ、どんなことでもいいから足掻いて、動かないと、あたまがおかしくなる。しかし、そうしてるかぎり俺は生涯現役なのだ。」

点滴が落ちるスピードを執拗に気にしてながらなんとなくそう言った。

必要なこと以外は特に何も話さなかった。検査の結果を待ってまた近日中に来ると告げた。
普段より感情の触れ幅が小さいのは無駄に気力を使わないためか、それでも頭にはポマードがついているらしく、そのにおいがする。

「病人だからといって格好つけるのを忘れてはいかん。忘れたらもてん。」

と、静かに言った。
駅までバスはもう出ていないし、タクシーも通らない場所なので夜の田舎を一時間歩いた。日中とても蒸した日だったので早く着替えたかった。電車の車窓に顔が映り、最近やたら父親に似てきた輪郭を気にした。






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