electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2009年10月

岡崎藝術座『ヘアカットさん』『朝焼けサンセット』終了。
キャスト・スタッフ、そして神里さん。お疲れさまでした。
お客様のみなさまには惜しみない多謝を。

とはいえ、休む間もなくいろいろあるのですね。
明日からはハタハタのオーディション(2次選考)
なんか、ほんと、がんばんないと。

がんばって生きないと。


寒くなってきて、気分も落ちていたから、少し贅沢しておいしいものでも食べようと多摩境まで行った。そしたら急に具合が悪くなって、頭痛もはんぱなくてつらかった。そういえばぜんぜん寝ていなかった。連れを放置してテーブルで寝ている間に注文した料理が運ばれてきた。

うまい。さすがにうまい。
しかし眠い。具合悪い。あたまいたい。
うまい。おいしい。眠い。
あたまいたい。あたまいたい。

こんな感じでよく分からない状態だった。

しかし食後に注文したデザートが半端なくうまかった。
寝ぼけていて名前は覚えていない。
あつあつのアップルパイにひえひえのアイスと凍ったライチかなんかが乗っていたんだけど、あまりのおいしさに発狂しそうになった。

おい、メインディッシュよりうまいぞ!

家に帰って寝るまでその余韻を思い出してにやにやすることができた。

さて、年末までタスクが多い。
勉強しなくてはいけないこともいろいろある。合間合間で遊ぶ予定を入れようと思うけど、そいうえば最近クラブもライブも散歩もいっとらんな。

見たい舞台もいっぱいあるし。

とにかく俺はいま時間がほしい。


失踪日記失踪日記
著者:吾妻 ひでお
販売元:イースト・プレス
発売日:2005-03
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

失踪日記読んだ。普通に面白かったが。
菊池成孔は絶賛しすぎだとおもった。

想像力

いつか息子ができたら

「想像力豊(ソウゾウリョクユタカ)」という名前をつけるか迷うくらい

想像力



岡崎想像力豊くーん

はい!

元気な返事だねー

うえーん

どうしたのー?なんで泣くのー??

今は元気でもいつか死ぬことを考えてうえーん

わー岡崎くんは想像力豊かだねー

うえーんえへへー




もし息子にそんな名前つけたらそんなかんじ。悪くないね。

みんながだいすき
それと等しく
みんな死ねばいい
俺の想像する世界観はどうにも極端だ

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◆日記内広告◆

岡崎藝術座
『ヘアカットさん』
『朝焼けサンセット』

10月25日(日)まで!

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えへー

まだ照れてるのか想像力豊、気持ち悪い子供だな!

うえーん

想像力ユダヤ!

密室…毒ガス…アウシュビッツ…うえーんうえーん


お前はほんとにかわいいな




そんな親になるんだと思う

昨日寝るときwegの『all imperfect love song』をかけて寝た。『singing under the rainbow』といい、初期のwegがほんとうに好きだ。

この曲は曲の長さが30分くらいある大作で、構成が素晴らしいと思う。ニコニコ動画で全部聴けます。いま聴くとあーはまってたなあ…って少し青く見えてしまうんだけど、やっぱり好きな曲ではあって、もちろん最後まで聴き終わらないうちに眠りに落ちた。

静謐と狂気みたいなベタなテーマでもかっこよく思えてしまうのがテクニックだと思う。

岡崎藝術座は明日小屋入り。
うちはどうなるんだろうと考えると『オセロー』や『リズム三兄妹』のようなIDM/electronica/freejazzというような切り口の発展型になる予想だ。

http://elegirl.net

出演者各人のインタビューの節々にそれは垣間見られる。とりあえずインタビューを見てほしいです。明日はいよいよ演出神里のインタビューをアップする予定。

岡崎藝術座
『ヘアカットさん』
『朝焼けサンセット』
2009.10.16〜25
こまばアゴラ劇場にて

季節はまた秋から冬へ。
澄んだ夜の空気と寂莫。

***

world's end girlfriend『all imperfect love song』
詞・七尾旅人

窓を開けると、そこは一面の銀世界
息が詰まる
銀と白と銀
銀を用いた何かで感心できるのは貨幣と皿だけ
それ以外はそこらじゅうに毒を廻らせる
毒が廻ると本当に悲しい
今にも泣き出しそうだよ 目も当てられない
お前はお前でなくなる
毒が廻って
お前はお前でなくなる
お気に入りの挨拶の合言葉も全部忘れてしまう
例えば朝食の時 妹がティンカーベルのまねをしたら
お前はピーターパンの真似で応えなければならないのだけど
気の毒にお前はお前でなくなっている
それはとても耳障りで妹は忽ちいなくなってしまって
朝食もストーブも掻き消えてしまって
何一つとしてそれまでどおりではいられない
お前はお前でなくなる
喜ぼうと喜ぶまいと一切関係無しに速やかに決定的にお前はお前でなくなる
そしてどんどん軽くなる
どんどんどんどん軽くなる
銀貨を口からねじ込んで
世界の終わりのガールフレンド
君はいない君はいない君はいない
今夜もまた夢の中
お前は思い出のないような
あのような思い出もないような
誰も来ない誰も来ない誰も来ない誰も来ない
たどり着けたら微笑んで
元の世界へすぐに
たどり着けたら微笑んで
少し前のこと全部忘れてしまってく
かけがえのないことも 掻き消えていくよ
だけどハニーこれは出まかせなんて言わないで
少し落ち着いたならしゃがんでみて
詳細なことを想像してみれば
ここは何か確信に満ちた地平
大雪原
即興タイピングに失敗したら
息の根を止められるのは仕方がない
どのみち踊っていたいんだから

僕たちは踊り子
僕たちは
踊り子

shall we dance tonight ?

静かな
おかしな音を歌っている

愛をあの子に
神をここまで
愛を
あの子に

食事に入った天丼屋で

だーれもがーwowwowwow
ないてるーなみだをー♪

の曲が流れていて
懐かしいなあなんて考えてふと思ったこと。

生活を憂れう歌って多すぎじゃないか?

先の歌にしても
「誰もが泣いてる」ってのにみんな共感するからヒットしたわけで、ミスチルなんかに代表されるように

「毎日大変だけどみんな頑張ろう」とか「毎日大変だけど一握りのささやかな幸せがあればやっていける」

って歌ばかりで、それを否定する気はないんだけど、
あまりにも、毎日=大変って公式が出来上がってるのがなんか不思議だと思った。

あと、東京=切ない
みたいな図式も定着しすぎてると思う。「上京して楽しすぎて本当に良かった」みたいな曲ってほんと無いね。

毎日=大変
東京=切ない

これはたぶん言わずもがな共感できることなんだろうな。つまり「東京の生活」を歌う上でそうじゃない歌は売れないんだと思う。たとえばこんな歌


「HAPPY〜東京の暮らし最高」

ハッピー ハッピー しあわせ
生まれてこのかたつらいこと
味わったことなんかないよ
だってラッキー
ラッキーでハッピー

あたし上京して6年になる
大学4年間まじ楽しかった
就職先もすごいいい職場
毎日楽しい楽し過ぎて死ぬ
死んでも楽し過ぎて生きかえる
だから毎日ハッピー
最高ー

恋愛も順調問題ない皆無
あー毎日起きるのが楽しみ
鼻歌ばかり歌ってたら
気管の通りがよくなったスースー
つらいことなんてない
あったためしがない

ハッピー ハッピー しあわせ
東京きて良かったなあ
後悔とかない
生きてて良かった
だってラッキー
ラッキーでハッピー
あーにっこにこー



みたいな歌は
たとえB'zが歌おうがラルクがうたおうがドリカムが歌おうが売れないだろう。(そりゃそうだ)

だけど、国民の9割が「毎日幸福だ」と答えるブータンじゃ、こういう歌のほうが共感を得られるんでしょ?

なんか不思議。
日本は湿っぽい国やね。

昨日は青年団リンク ままごと『わが星』を観劇してきた。

とにかくテキストが素敵な作品、テキストの瑞々しさをどうやって視覚的にみせるかというような作品に思えた。音楽が□□□の三浦さん。音楽というか音響?会場の片隅で生DJをやっていたんだと思う。

とにかくラップな作品。
かせきさいだぁとかTOKYO NO.1 SOULSET とかの、あの頃のLB NATIONの素敵な感じを舞台上で見ることができた。

絶えず続く音と、耳触り良いテキストと俳優の声。登場人物が記号的なので芝居を見たというより音楽を見たというほうがしっくりくる。
四つ打ちが好きなのでスタンディングで踊りながら爆音でみたかったかもしれない。あのベースは生演奏かな?耳に残る。

楽しかった。また観たいと思う。

stage9982_1青年団リンク ままごと
『わが星』
作・演出 柴幸男
2009年10月8日〜12日
於 三鷹市芸術文化センター 星のホール


さて

岡崎藝術座は公演目前。
ということで、稽古場風景&役者インタビュー動画開始。

http://okazakikeikoba.seesaa.net

先日のこと

夜、駅前をあるいているとバス停のベンチにいかにもピッピーなおっさんがあぐらをかいていた。

うわー絶対カタギじゃねえわこいつ
と、横目で見ながら通り過ぎた。

「きみ!」

彼の近くを歩いていた女性が呼び止められた。やたら野太い声だ。しかし今日び「きみ」って呼び止めるのなんだろな。とにかく彼は女性を呼び止め、そして続けた。

「俺とロックしないかっ!」

野太い声だった。
ロックってなんだよ。
女性は視線を合わせないように去っていった。

ロックってなんだよ。



ところで、先日藤井さんという大学の時分にお世話になった先輩と会った。藤井さんは自らフジロックを名乗る痴れ者で、会うのは四年振りになる。八王子で待ち合わせて会うなり購入したてのCDをつきつけられた。


「岡崎、これ今八王子で一番熱いロックバンド」
「そうなんですか、何ていうバンドですか?」

「綾香。」

ロックでもバンドでもねーよ

「最強のパンクロック。」

ロックってなんだ?

「八王子はタワレコの袋持ってると女の子が寄ってくる」とほざきながら藤井さんは道行く人にタワレコの袋を見せびらかしていた。

ロックってなんだ?

BlogPaint



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写真は俺と藤井さんといくみさん.
数年ぶり。

八王子にある24時間開業している死神薬局で酒が次の日まで残らない三点セットを飲んだ。

夢を見た。

僕は広い部屋でもみと暮らしている。もみは先日結婚したからもうすぐ部屋を出て行くが藤井さんとも付き合ってる。(これはこれから藤井さんと会う約束が夢を見させたんだと思う)

部屋にいると桑田から電話が来た。出るなり罵詈雑言を浴びせてきた。ちょうど、もみがチンピラにナンパされて断りきれずに部屋まで連れて帰ってた。
これはしめたと、チンピラに電話を渡すと桑田は急にしどろもどろになって電話がきれた。

みんなで祝杯をあげよう。
藤井さんもやってきて、僕ともみと藤井さんとチンピラは居酒屋を目指す。天気の悪い真冬の朝だ。向かう途中に遭遇した淳二が出かけるのはやめろという。
「お前ら、今日は和也でさえ厚着する天気だぞ」
和也というのは僕の中学生時代の学校の番長だ。和也が厚着している。なるほど今日はそんなに悪い天気なのか。

構うものか。
祝杯だ、祝杯をあげたいんだ。我々は居酒屋に行くよ。

居酒屋は空気がわるく、コクヨの机に座った巨大な臭い奴らも見受けられる。下駄箱のおせんべいのようなぺったんこのゾウリが奴らの存在を示している。
「あの巨大な臭い奴らに見つかったらひとたまりもない。首から上を食いちぎられるよ。それでもよろしいでしょうか?」
と店員の酒井法子。

いきます。

今日も今日とて生命が生まれ死ぬ。結婚や別離や或いはなにもない退屈な一日を我々は祝いたいのだ。人間とは、祝杯をあげるために生きている生命体なのだ。みんな様々な事情があるなかで乾杯のグラスの衝突点でひとつになれる。

「桑田をやっつけた。おめでとう!」




目が覚めた。
新しい毛布のなかで感動的な夢がみれた。

夜は藤井さんにあう。

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