electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2012年07月

鴨田潤(イルリメ) “トリミング” - YouTube


だから それは
滅多に見せない仕草 絶対使わない言い草
一回だけちらつかせた きっと何時も隠して来た
「失敗したく無いから・・・」と 指先で空に書いたけど
反対から読む私は、裏に希望有る証拠でしょ、と
喉まで出たから風に任せ
あなたの片方の肩の臆病を弾こうと
揺さぶって突っついて押し出せば
落ち着いて此方には振り向かず気を取られ
たらたらと道草を食いながら上向きで 歩いていける

さっきまで引きずっていた爪先が草を跨ぐ
赤く腫れた目蓋の中が青く晴れた空を見つめ
「泣いて無いです。」と、言ったから
緩んで潤んだ水面は最後の滴が静かに落ち
蒸気となって雲に交わる
常に胸に秘めていた 既に蓋を閉じていた
輪郭線だけの風景画
運命が自然と色を灯す
強気の瞬きが次々と景色のコマを進めていく

見せておきたい景色がずっと 募って
写真じゃ切り取り切れないから
話せば白々しくなるから
連れて行きたい気持ちになります

直ぐにも影響受けやすくて 気付けばコロコロと変わって
一人で部屋で演じている 外では着れぬ服を着ている
些細な振る舞いから勝手に自分の潮時を読み取り
記憶に居られなくなって切られる前に逃げていく
転々と人の波を移り住む居候は 外から新鮮な空気を与えるのは当然だが
年輪を増やそうとせず 落ち着かず、落ち着かせず
押したり引いたりを繰り返し
常に駈け引きを求める割りに
割の合わない年輪 大きな世話で付いて回る
恐る恐る腰を下ろす だけども支えている片腕
是で、是で最後かと 是で、是で最後かもと
脅しは体に告げている
だけども支えている片腕を
見てられない人がいて 見慣れてる人がいて
見破っている人がいて 見送っている人がいる
囁き秘めると甘くなるから、だから成るべく吐き出して
何時しか感受の強さに耐えられなく成る前に

見せておきたい景色がずっと募って
写真じゃ切り取り切れないから
話せば白々しくなるから
連れて行きたい気持ちになります

various vegitableという箱で、Hzレコードのアカガワさんと知り合いになった。
音もおもしろく、卓球場とDDRソファいっぱいのラウンジがある。赤川さんの友達以外にもイタリア人のジュリエッタ、オーストリア人のマーチンと知り合う。



visonareにはたびたび行ってる。夏は本当にきもちいい。

http://clubdervisionaere.com/

・Zur wilden Renateという廃墟にサウンドシステムもうけたような不思議なクラブにいった。リラクゼーションスペースがいっぱいあってたのしい。ソファでまったりしてたら、ジュリエッタが話しかけてきて「I know you!」とさけんだ。ベルリンはせまい、クラブで再会なんてほんとざらだ。あまりに雰囲気があったのでポージングつけて撮ってもらった。

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・同じフラットにすんでいるクリさんはベルリンに来て5年のアーティストで、絵で生計を立てている。音楽も演奏する。しばらく見かけないなあと思って5日ぶりに帰宅した彼にどこにいってたのか尋ねると、オーストリアの音楽フェスに出演していたと言う。
 まずヨーロッパ圏はフェスが多すぎる。ビッグイベントばっかりで音好きは毎週のように国外へ音楽を追いかけている。また、国外に旅に行ってくるという感覚が他県にいってくるくらいの感覚だ。
 東京で「沖縄行ってきた」と同じくらいの感覚で、「スペイン行ってきた」とかが出てくる。ベルリンからポーランドは歩いて国境を越えられるという。
 なんにせよ、ミュージシャンとしてフェス出演はすごいと思う。

・ベルリンの友人はホームパーティばっかやってる。今月はカテリーナの誕生日会とさっさくんの帰国お別れ会があった。そういえばほかのパーティもけっこうあった。
 ベルリンでは誕生日会は自分が幹事が基本。で、開催が基本。バースディホームパーティに行く機会は多い。そして、他国からの出入りの多い国なのでお別れ会も多い。さっさくんにはけっこうお世話になった。

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・アブラハム(正しくはイブラハム)、通称イブとたまに飲む。
いっしょに「カンフーハッスル」を観たら、「この街に警察はいないのかよ!」とか思ったことをずっと叫んでてテンションが上がる。イブは言語学校の先生だからか、英語が聞き取りやすい。国によって本当に英語のなまりは激しい差異がある。アフリカン、アメリカン、アジアンでそれぞれ特有のなまりがあるので「正しい発音」とかナンセンスだと思う。かしこまった場以外では。
 そんなこんなでイブとは仲がいい。

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・そういえば同居人のクリさんは僕が住みはじめるちょっと前にイベントのエントランスで会ってる。ベルリンは狭い。
 僕が入居した翌日、まだ誰にも引越ししたお知らせをしていないはずなのに、友人のエリバンがいきなり部屋に来て「why are you here!?」と叫んだ。聞けば彼女は、僕とクリさんの共通の友人だったとのこと。
「私の友達がこの前かばん盗まれてー」「へーそれは大変だねー」という話をしている最中に当事者(自分)が現れてまじでびっくりしたと言われた。
 ベルリンの狭さはびっくりする。

・ジュリエッタと彼氏がバイト先の寿司レストランに食べにきて、WEEKENDというクラブに誘われたので、その夜行った。周りに何もない高層ビルの最上階という意味不明の立地。テンションが上がらないわけがない。汗だくになるくらい夢中で踊っている最中にびっくりするような絶景の朝焼けが出た。DJが逆光でシルエットになって、窓には世界が終わったような、時間が停止したような朝焼けがあって、それでも会場の中だけは熱狂的な時間が流れているという風景が、もうほんと神秘体験だった。

Week-End-Nightclub-Berlin


・バイト先は人手不足でけっこう働きまくってる。7月はほんとクラブとバイトばっかだった気がする。くやしい。
 バイト先にいるのは日本人とタイ人がほとんどで、そのほかにもベトナム人、フィリピン人、韓国人、中国人かがいる。仕事がまだおそいのがくやしい。板前のオン、トン、ランの3人組は本当に包丁使いがうまいし寿司の事をよく知ってる。彼らの覚えている日本語の多くは下ネタだ。店員に浣腸をしかけてきたり、物陰に潜んで大声で驚かしたり、腕相撲したり、まじで子供のような遊びが流行していてたのしくはある。
 写真はランがあまりにもおにぎりが似合うのでおにぎりを握らせて記念写真をしたの図。

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・もうじき日本に帰国するみおちゃんは日本で俺と同じ町、同じ駅に住んでいた。
数日振りの休日にクロイツベルクとノイケルンの狭いエリアを散歩した。マーケットでエンジンつきの電気キックボードを35ユーロで買った。が、動くようになおすのに15ユーロ必要。

・上岡さんは地下鉄で話しかけられた日本人ビジター。造形をやっている
以前会社でデザインした車が春からヨーロッパで走るのでそれを見に来た。と先月あったときは言っていたが、先日会ったらベルリンの芸大に入ると言いだした。見学ということで、ベルリン芸大に行ってみると本当に造形をやる人間にとって理想的な環境であるらしい。たしかにこんな場所にいたら一日中作品と向き合えてしまうような没頭できる雰囲気がそれぞれのアトリエにはあった。
 ベルリンの大学の学費の低さに驚く。ガキの使いじゃないか!
 最近になってほんとうに勉強欲が沸いてきているのでこのいきおいで勉強しようと思う。いろいろ。

・英語の字幕でアニメを見てちょっとした勉強と言うことにしている。Steins;Gateを見なおしてなきまくった。氷菓がほんとうにおもしろい。ドイツ語字幕で見る勉強もはじめたい。

・elegirlのSooleeがベルリンに来ているということを彼の帰国前日に知った。
連絡したら「いまベルクハイン!」という。結局その日は会えなかったが、翌日寿司屋にすしを食いに来てくれた。忙しい時間だったので10秒くらいしか挨拶できなかったけれど、日本でも韓国でもない場所で会えるなんてやっぱちいさい感動はある。

 elegirlの次のリリースは、スイス、チューリッヒから。

・いろんなことをやりたい。思いついた数だけ形にしたい。演劇、音楽、詩作、WEBマガジン運営、遊び場は無限にある。その結果、お前は何者なのだと聞かれたら「elegirlというレーベルをやっています」と言えばいいのだと思う。
DJだろうが、文筆だろうが、ラッパーだろうが、受付のもぎりだろうが、なんでもやってやんぞこら。
 俺は、敵か見方かわからないロールパンナちゃんのような存在だこら!

そんなこんなで、たのしむために来た以上もちろん愉しんでいるけれど、
不自由もホームシックもそれなりにある。仕事もけっこう体力使うし。両手放しで愉しむにはもう少し時間がかかるかもしれないけれど、まあ気を長く。

明日はなにしようか。

 美しいものが好きな恋人と別れた理由はうまく説明ができないけれどありふれたもので、安いドラマのようなシチュエーションを何度か経て、なんていうか、疲れた。
 数日振りに会った彼女は心なしかやつれていて、ちゃんと食べてるのか、と聞けば、カロリーならビールで摂ってる、とつまらない言葉を口にした。笑うそのときの三日月になる眼が好きだ。意地悪そうな口元も。

 夏が陰を落とす時期になると、二人とも蛍を見たがった。蛍がベランダに飛んでいればいいのに。出不精の俺はそう思っていたが、彼女は執拗に僕を連れ出した。蛍火に見蕩れ、照られる彼女の横顔に、なんてかわいいのだろう!と、心の底から思えたのは、どれくらいむかしだろうか。
 時間は王水よりも確実にどんな物質でも溶かすし、宇宙はそれで満たされている。おー宇宙、まじでデンジャラス。

「いっておくけど、君の目見て話せない」
 彼女の声は少し震えている。
「うん、おたがい」
 俺もだ。

 悲しいならよせばいいだけの話。ぬるま湯のように惰性で恋愛に使っても誰も咎めはしない。それでも札のレイズをきめたというのは浅はかな判断だろうか。二人とも。
 
 最後に会ったところで何を語ればいいのかをお互い分かっていなかった。こういう場合は、黙るか、思いつくままに喋るか、どちらかの選択肢しかない。自分は後者だった。内容はどうでもいい。言葉を建設しようとするたびにに過去のことが波のようにその地盤を掬う。眩しすぎる光景が呼吸をふさぐ。ハゲ丸くんみたいな大粒の涙を漏らしながら、何かをしゃべった。どうしても最後の最後にならないと気がつかないんだな。 俺ほんと、バカ。本気で顔面を殴りたいけれど痛いからしない。
 これからしばらくしたら、幻覚と幻聴にさいなまれるらしい。虚脱感で満腹になり食欲がなくなるらしい。そんなこと簡単に予想がつく。大切なひとを蔑ろにしたことを悔いろ、懺悔の時間だ!ってことだ。のたうちまわるのか、怖いな。死刑囚のような気分だ。

 店の軒から駐車場まで三十秒を黙って歩いた。
 恋人の目は最後まで見ることができなかった。
 別れ際にてのひらを触った。振りほどかなかったのは彼女の優しさだったかもしれない。
 「すきだ」と、最後の最後にほざいたら、頭が縦に動いた気がしたけれど、どうだろうが価値のないことだった。



 ある日、恋人が買ってきた仰々しく梱包された箱からはコンピュータがでてきた。あれだ、「ウィンドウズ」の新しい奴だ。ニュースで言ってた。
「ミー?」
「エム・イーよ」
「どういう意味?」
「しらない。設定しておくからご飯作って」
「冷蔵庫何もなかった気がするな」
 じゃあ買ってくるところお願い、と彼女は千円札を置いた。

 起きてから煙草を吸いすぎたせいでのどの奥に茶色い泥がへばりついているような感じ。スーパー行くくらいスウェットのままでいいか。

いろいろな人が住んでいる街ゆえの軋轢は存在していて、

例えばベルリンに住んでいるドイツ人の中には黒人嫌いって人も、トルコ人嫌いって人も少なくないそうだ。確かに俺もトルコ人街でかばん盗まれた。
六本木の黒人がドラッグを売買しているのと同じように、俺の国で何してるんじゃ!という気持ちも分からなくはないけれど、イリーガルなことをしているやつよりまじめに生活している奴のほうが多いはずなんだ。結局、人種で判断するのはあまりにも早計だ。

自分は国として、アメリカがけっこう嫌いだ。
けれど、アメリカ人が嫌いなわけじゃない。陰で中指立てるより、飲みながらそういう話をするほうがよっぽど生産的じゃないかほんと。

ベルリンはいい街だけれど、他のドイツの町から嫌われてる節もある。
ドイツ人だって面倒くせえ人種ランキングでいったらだいぶ上位だ。
ディスくらう要素は誰だって持ってるので、「日本人ってマゾだよねー」とか「ドイツ人って融通利かないよねー」とか血液型診断レベルで笑って言い合えるくらいで済ませばいいんじゃねえの、とか思う。

閑話休題。

すべての武器を楽器に、という言葉がある。それはそれでだいぶいいけれど、
すべての兵器がカレーになったらいいなって夢想を昔からたまに考える。

ピストルから噴き出るカレー。空中からばら撒かれるカレー。
兵士たちはカレーをひたすらに浴びせあう。火傷もあるかもしれない。
夕暮れに兵士は血まみれではなく、敵国のカレーまみれになっている。
頬を伝うルーをひとなめしてみたら、自分の国とは違う味のカレーだ。違和感を覚えつつも美味しいと思う。この国はカレーをこう解釈してんのか、と考える。
またある兵士は美味しくないと感じる。粗末な食材、美味しくない水で作ったカレーは口に合わない。それでもそれを口にしている国の貧しい文化を思う。

いいとしこいた大人がカレーかけ合って疲労してなんていうか馬鹿馬鹿しい。
しかし殺しあうのはもっと馬鹿だ。帰って女房の作るカレーが食いたい。

そんなふうに思う俺はやはり夢見がちな平和ボケなんだろうか。

ちょっとの想像力があれば、簡単に人を見限ることなんてできないだろうとおもう。
戦争も死刑論もバカの産物だと思ってる。血を好むのが人間だっていうなら握手したり、抱き合ったりで十分相手の血は感じられるだろ。ほんと。



ソーラーヨーイトコサ サノヨイヤーサッサ

のどかな光を受けながら 思案に暮れている
しつこいノイズに動かされ 戦う日々がある

能面みたいな顔をして ハヤリのべべを着る
たくみな根回し アメとムチ 従う日々がある

オイラが働けば どなたが喜ぶの? あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 王様どうでもエエジャナイカ

被害者ヅラしてグチグチと やっかむ日々がある
表情変えずに無理無理と 頑張る日々がある

アタシが働けば どなたが喜ぶの? あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 勝ち負けどうでもエエジャナイカ
王様どうでもエエジャナイカ
エエジャナイカ エエジャナイカ エエジャナイカ

情報時代鼻で笑い でも 気になる日々がある
宗教時代鼻で笑い でも 従う日々がある

精魂込めました どなたか誉めてよネェ! あぁ憐れ空しい将棋の歩

勝負を降りましょエエジャナイカ 王様どうでもエエジャナイカ
ちんたまブラリでエエジャナイカ
エエジャナナイカ エエジャナイカ エエジャナイカ

今日はトルコ人とセネガル人と日本人(俺)でだらだら飲んでてみんなで中国人のモノマネ大会をやった。
げらっげら笑った。奴らに「I love you」は日本語で「あいしてる」だと言うとみんなで道ゆく奴らに「アイシテルー」に呼びかけ始めた。やってること田舎のヤンキーじゃねえか。

セネガル人のアブラハムが言うこと。
「タツオはまず英語を習得して、そしたら色んな国へいきなよ。空港とかで、インターネットが使えないひとに世界のニュースを読み聞かせる。それはきっとすごくいい仕事になる」
面白いこと言い出すなあこいつ、とか思ってたら「お前ならできるしお前がすべきだ」とか言い出す。
酔っ払ってたのか知らないけど「you can do it!」と夜空に叫ばれた。叫ぶな。
けれど、アフリカンの「you can do it」の力強さ。

俺にそんだけの可能性が眠っているなんて思ってもみなかったな。

ところで、彼にもだけどyoure kindとはよく言われる。(調子こかれることもあるけど)
やさしいおばけのやさしさはベルリン基準には達しているようだ。
最近は「ハリボーいる?」とクラブでハリボー(子どもむけのマシュマロ、うまい)を配るギャグをよくやってる。
日本でいえば「酢こんぶいる?」という感じだろうか。こんなんでもけっこうわらいが取れるし喜ばれる。
俺の英語力は正直やばい。けどこの語彙力で笑いが取れるユーモアセンスはほころう。

ミッテの部屋も今日でさらばい。
明日からはノイケルンに移ります。

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