electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2012年08月

 休日に木漏れ日で乱反射する水面を、白鳥は間抜け面でこちらに見向きもせずに過ぎる。辺りには歓談に耽る人たち、猛然と何かを思い描く人たち。それぞれの内容は知る由もないけれど、こちらも同じ風景の中にいながら、同じ風景を共有している。

 永遠を夢見るこころはその時間を引き延ばす。一時間と三時間を、一分と五時間を、一瞬と生涯を、等しく結びつける。そんな集積がこの公園の秒針を少し怠けさせている。こんな休日の風景の中から「こちらにおいでよ」といざないたい人には、心当たりもあって、それはたぶん、幸運とよぶべきだ。
 もし来てくれたとしても飲み物くらいしか提供できないのだけれど。とりあえず思いついたことを口先から次々に放ればいい。不可視のシャボン玉の数々が不可視の巨大な球体となって、不可視の雨や光を地上に与えるのだとしたら、そんな空想をきみは笑うだろうか。飽きれるだろうか。もし喜んでくれるなら、秒針はさらに怠惰に。

 永遠を夢見たこころが次の時間を光速で進ませる。怠けた作業を回収するかのように、あっという間に過去を遠ざける。辺りが夕暮れの色を湛える頃、晴天の記憶にはもう、手も届かない。余韻を喉元で転がしているうちにも、飴玉のように風景は溶解して揮発していく。悲しいばかりだ。暮れなずむ街に街灯が点る。

 はたして白鳥は眠りについただろうか。歓談は飲み屋に持ち越されただろうか。発想は生まれただろうか。風景は散漫しまた新たな風景をつくりながら、東の空の群青の染みを膨らませる。駅前の秒針はそれほど怠惰ではないけれど、何処かで誰かの秒針がまた怠けていることを期待している。

IMG_2601



八月ももう後半。
昨日は一番暑い日だったので友達と湖に行って泳いだ。

Krake_Poster_ohneLineup


異常なまでにフライヤーがかわいいKRAKEフェスに二日いった。
スーサイドサーカスで迎える朝がすんごくきもちよかった。
GRETCHENsでもしこたまよっぱらったけれど、やっぱり夏に行きたいベルリンの箱はvisonareとYAAM。
冬はきっと寒くていけない気がするので今のうちにたのしんどこう。

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OH!157SNSというSNSを作って、身内だけで最低なはなしばっかりしていたのだけど、
サイトがクローズしてしまった。
あれだけ騒がれたSNSの時代ももう終焉ということなんだろうか。

といっても、最近はほとんどおれの備忘帳みたいなものだったけれど。

php

この最低なトップ画面ね。

前身である「豚小屋倶楽部SNS」というSNSをつくったのが、ありゃ何年前だったろう。
銀座のオフィスに出向していたから3から4年くらい前か。1年弱運用した後にサービスが終了してサイト閉鎖。
その半年後にOH!157立ち上げて、2年弱(!)もやってたのか。
さいごのほうはいい加減みんなあきていたけど、
最初「みんなどれだけ毒はきたいんだよ」というくらい盛り上がりが激しかった。

一日に何度も更新を確認してはとてもいえないような外道名会話ばかりしていた。

ともあれ4年弱、いやそれ以上の期間、どぎついおおぎりばっかやっていたわけだけど、
「これを身内だけのものにするのはもったいないなあ」とおもったのがuronのはじまり。
uronも最近は更新が滞っているんだけど。

「きちがいトークに特化したSNS」それが発展して「信憑性にかけるWEBマガジン」
いやーまじでいい遊びだとおもう。
いつだってたわごとばかりいっていたい自分にとっては。

elegirlだって遊びのひとつだ。
ベルリンに来てからいろいろなインスピレーションが沸く。
もっといろんな転がし方をさせる。

それにあたって

もともと「少女感電」という名義だったけれど
関わっていた後輩が実家の親から「東京で新興宗教にはいったのか!?」と叱責された事件があったので
「elegirl」になった。
いまとなっては「新興宗教でいいや」というかんじなので「少女感電」の名前をもっかい引き出す。
それを母体にした音楽レーベル部門「elegirl」という体制に変更。

http://elegirl.net/
http://elegirl.net/label
なにも始められなかった期間が長かったからきづかなかったけれど、いつのまにかとっくにはじまっていた。

たわごと吐くことは止めない。
なので、OH157の害虫のみなさん、その他俺と胡乱なつながりのみなさん。
今後ともよろしくおねがいします。

洗濯機が壊れているのでコインランドリーを使っている。

コインランドリーの周りにはKIOSKがあるだけで、洗濯20分、乾燥30分の時間が退屈だ。
ついでに洗濯から乾燥まで6ユーロは高い、と、同じフラットに住んでいるクリさん(アーティスト)にぼやいたところ
「コインランドリーで目を閉じて音を聞いてみなよ。まじでやっばいから」と言われた。
なにを言っているんだこの人は。

「俺前行った時、多分業者が使ってたんだろうね、20台くらいが全部『脱水』の状態ですんごい迫力だったの。
それでウーワーってなって、それ以来コインランドリーは洗濯機の演奏を聞く場所にしてる。脱水じゃなくてもすすぎとかいろんな工程があるわけじゃん、ひとつひとつきいてるとまじでフフフ興奮すんだよね。高くても演奏代だとおもえば全然」
なにを言ってるんだこの人は。

そんな会話をした翌々日。
コインランドリーに洗濯をしに行って、またもや暇になってしまったのでクリさんが言っていたように目を閉じてみた。
おお、おおお、これは

たしかにおんもしろい!すげー!!
装置の音、インダストリアルっていうのかな?
ウイーンとか、キュイーンとか、ザップザップとか、なんていうかドラマがある!

「すごいよこれ!クリさん!!」
「俺今度機材持ってきて洗濯機とセッションするフフフ」
「わーバカだ」

要は、遊び心という話。

* * *

今宵は満月だったのでビールを持ってお月見。
川べりには月を見たい人たちがほかにも。
緩い生活してる。

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