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ゆるく、ゆるーくありたいものです

落葉の佳景

 石畳の路にはたくさんの落葉がある。

 こんなにあったのか。木々についていた時には気にも留めなかったのに、落ちた後ではその量の多さに感心する。ベルリンの秋はきれいです。寒いのはこたえるけれど。今年の日本のもきれいかな。
 ついつい葉っぱの山を見つけると薄氷を割る時と同じ心地で、しゃくしゃくと踏みしめてしまうのだけれど、歩みに音が伴うのは小気味いいもんだ。

* * *

 10月はDJをさせてもらう機会に恵まれた。

 08.18 GET Maddd NOW  @Ballhaus
 08.31 LAST OF SUMMER @Zukunft
 09.03 誘宵 @soupanova
 10.06 Wide Scope Experimental @buchhandlung
 10.16 Wide Scope Experimental @Loophole II
 10.19 Wide Scope Collective Fest @flow
 10.22 @La Raclette

 こうみると結構出演してるんだな。MIDIコンもってきてよかった。
 アンビエントだったり、エレクトロニカだったり、トリップホップだったり、ジャズだったり
いつもどうりおばけっぷりは発揮。よき夜はいっぱいあった。

* * *

 落葉の光景には毎年感傷を覚えるけれど、落葉あってこその木々の美しさなわけであって、一年中葉や花や実を持っている植物があったら、果たしてそれを美しいと思えるかっていうと疑問だ。
 葉は散るし、花は枯れるし、実は腐るし、命は朽ちるし、思いは移ろうからこその価値だと、声も、口にした途端に消滅するからこその価値だと、なんていうか、色々な人の中で揮発していく自分であっても、昔みたいに怖くはないもんだ。ちょこっとでもきれいな残滓が残ればそれで十分なはずだ。
 言葉だって「葉」の一種だ。吐く度掃かれて吹かれてこその秋の佳景っていうか、まあそんな感じ。

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  • 12:06 |

夕暮れ

考えることはいつだって堂々巡りで、結局天気によるものが大きい。
がんばんないといけない。ゆっくりでも着実に、照準を見定めながら。
白い歯を輝かせながら「やるぜ!」なんていうのは性分じゃないけれど、

靴紐を固く。重心は丹田に。

東京に出た頃と同じ気持ちで東京に帰れたらそれでいい。
それまでもう少しだけこの街をむさぼろうと思う。

* * *

お知らせ

ele016 ”gashes” 間もなくリリースです。

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はっきりさせなくてもいい
あやふやなまんまでいい
僕達はなんなとなく幸せになるんだ
何年たってもいい 遠く離れてもいい
独りぼっちじゃないぜウィンクするぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたをギュッと抱きたくなってる

幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕達ははっきりと生きてるんだ
夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ

夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたをギュッと抱きたくなってる

幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕達ははっきりと生きてるんだ
夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を真っ赤に染めた

それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ
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  • 23:05 |

ガーゴイルの言いかけたこと

日本には12月1日の飛行機で帰ります。
あと50日くらい。もうびっくりする寒さなんだけどがしがしたのしもう。

当初、せっかくの旅だし、ドイツにいるうちに何かを形にしようと言う思いはあって
DJとしてのイベント出演なんかはそんなスタンスだったのだけど、
なにかを形にするしないの問題というより、生活する中でどれだけのインスピレーションを受け取るかと言うところに旅の価値はあるんだと思うようになった。

自分の考えや時間や真心のシェアを試みる。それはときとして製品になったり作品になることもある。それが時に他人にとってのインスピレーションになるなら、俺の日々ほざく戯言にも価値を感じられる。

特定不特定を問わずだれかに伝えたいものは多くある。
すばらしい体験を風景を、そこから紡いだインスピレーションをうまく言葉にできたら、
ほんのひと時でもその言葉で心を満たすことができるなら、と考えるなら、言葉の尺鉄を研ぐ勇気を持てる。

* * *

 声とは自分のためにあるのではないのだと
 知るのにかかった時間が悔やまれるけれど
 ひとりなら初めから必要のないもの
 声はいつもあなたのためにこそある
 玲瓏たるまやかしと大鋸屑と機微を
 ほうぼうにあしらいながら語るとしよう
 罪人まがいの烙印を押された詩人の名のもとに

小林大吾 「ガーゴイルの言いかけたこと」
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  • 01:34 |

皆の世界と俺の生涯

 すごろくをつくった。

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 経緯は「なんかボードゲームやりたいねー」という誰かの発言から。
「すごろくとかでいいからやりたいねー」という言葉を受けて
「みんなで部分ごとに分担して自分達でつくるのとかどうよ」と言ってみたらその10分後に作り始めることになった。世界にある七つの秘境を制覇したら上がり、空港間の移動に所持金が必要、というすごろくとしてはかなり高度なシステムのものを午後9時頃から制作開始。
 2時間かけて世界秘境巡りすごろくが完成。そしてプレイ開始。
 石油掘ったり、ビジネスにこけたり、風土病にかかったり、買い物に興じたりしながら、一同は秘境を目指す。ある者はチョモランマに何十回も挑み続けるし、ある者は南米を彷徨い続ける。それはなぜか?と問われれば、賽が転がるからさ!と答える旅人たち。OH! OTOKONOROMAN!

 とにかく、げらげら笑いながら遊べた。
 個人的には自分で作った「ニューオリンズ/JAZZのBGMに変える」というコマと「メキシコ/ミル・マスカラスにぶっとばされた。次の順番まで部屋の外に出る」というコマがかなり素敵だと思っている。

 こんなガキみたいな発想力と瞬発力を大事にしたい。

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 ドイツに来てから、空をぼーっと見ることがある。
 雲の形は東京のとけっこうちがう。飛行機雲が多い。それが千切れてゆく過程に見とれて眺めるなんて、全く贅沢な時間の使い方だ。
 行雲流水。或いはLet it beなんて境地にはほど遠いけれど。
 うーし、がんばるかー、うーし
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  • 14:29 |

真綿

棘の茎も、ガラスの破片も、苦もなく受け止められる、そんな真綿のような心を持ちあわせていたい。
いつしか誰かを丸々包めるような布団サイズになるために、経験のなかで他からすこしずつもらってこよう。
やわらかいだけじゃ長持ちはしないし、丈夫さも必要なんだろうし、肌理細やかな上質なそれになるのにはけっこうな工程がいるかもしれないし、とにかく一朝一夕にはいかない。
感傷に濡れては日向で膨らんで、花の匂いでも帯びるならなお良い。彩りがあるのも悪くない。

ちゃんと膨らめているだろうか。



笑うあなたはたまに嘘つき
返す私もたまに嘘つき

眠らない夜はどれくらい?
風は吹くままに押し黙る
本当の答えを知る時は
あなたと私の空の下

何も言わない花をあなたに
星の見えない夜をあなたに

消えない想いはどれくらい?
雨が降るままに流すので
本当の答えを知る時は
あなたと私の空の下

夢でなら それはすぐに
柔らかな あの場所

眠らない夜はどれくらい?
風は吹くままに押し黙る
本当の答えを知る時は
あなたと私の空の下

風の吹き止んだ青空に
知らない言葉があればいい
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  • 22:45 |
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Tatsuo Okazaki

「いい会社」elegirlという会社を経営しています。主たる事業は広告ですが、音楽事業 elegirl labelや演劇制作など、気ままに色々やってます。プロフィール詳細はこちら。デザイナー、DJとしての活動概要はこちら


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