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ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2012年12月

小川和佑「東京学」読了。陣内秀信「東京 世界の都市の物語」を読んでいる。

どちらの書籍でも述べられていることだけど、明治維新の折にそれまでの「江戸」を払拭するところから東京の街づくりははじまっているらしい。前者は、故に東京は大阪をはじめ世界の様々な都市のように近代以前の歴史を景観に見つけるのはむずかしいと述べている。後者はその東京の中でも時折見え隠れする「江戸」を路地や街角に見つけている。まだ丸の内の章しか読めていないけれど実に着眼点が面白い。
東京が都市としていかに特異であるかということが見えてくる気分だ。

心は環境によって作られる、と思っている。
東京を考察することや、日本語を考察することで自分のルーツを探る作業が最近の興味だ。
いや、昔っからそうだ。

やさしいおばけになりたいのでやさしいおばけを名乗っている。
放浪するかのようにいろいろな局面を渡り歩いておばけ性(フットワークの軽さ?)が身に付いてきた矢先に、ようやく此処にいたいという場所を見つけた。
あとは、やさしさだな。どうもキャパシティにないことにまで足を突っ込むのが、俺自身の未熟だと、最近痛切に感じている。
そんなときにふと見た動画で、若かりし石野卓球が「かっこいいこととは何ですか?」という質問に「身の程をわきまえること」と即答していた。
いままでに知り合った全員の日常に興味を持つほど俺はキャパが広いわけでもないし、今は自分や、自分の手の届く範囲にあるもの、あるいは自分の近くにあって欲しいものが一番の興味だ。
ということで、割と、誰がなにしていようがどうでもいい。そんな気分になったのでmixiとtwitterをやめた。
そんなもんなくてもドラマはそこら中にあるものだと、最近読んだ書籍の数々が言ってる。そこいらの街角にだって染み込んでいると、言ってる。

食事をしたら、筋トレと英語の勉強。しばらくは自律した生活を娯楽にしていこうと思う。
愛想ふりまいてばかりのやらしいおばけも、そのうちやさしいおばけに。
学習することで近づいていけたらいいな。

* * *



たま「学習」

いまになってあのときのあのひとの気持ちが
わかるから
あとになっていまのきみの気持ちを
わかることにするよ
きみをゆるしてあげるよ
ぼくのために

いつまでもずーっと生きてても
死んじゃってからも
ぼくにはわかんないことまだまだまだまだ
ある気がするよ
きみをゆるしてあげるよ
ぼくのために

きみをゆるしてあげるよ
いますぐに
きみをゆるしてあげるよ
とりあえず
きみをゆるしてあげるよ
ぼくのために
きみをゆるしてあげるよ
だなんて、えらそうなこといってるこのぼくを
ゆるしてね

明日から春まで熱海です。(流刑っていうな!)何もない島でミニマムな生活をする予定。

帰国してから二週間、東京でのんびり暮らして、お世話になった人たちに帰国の挨拶などをするなかでも大切にしたいインスピレーションはあった。
帰国後に考えたこと。ドイツから持ち帰ったものはとどのつまり夢。人生における脊椎にしたいこと。課題ばっかだけど頑張りたい。頑張れる気がする。

埼玉 → 八千代(短期) → 池袋 → 飯田橋(短期) → 埼玉 → 錦糸町(短期) → 神楽坂(短期) → 池袋 → 目白 → 豊川(短期) → 池袋 → 要町 → 高幡不動 → 聖蹟桜ヶ丘 → 田無(短期) → ミッテ(短期) → ノイケルン → 埼玉(短期) → 都内某所★イマココ → 熱海

おお、いろいろ転々としてるなあ俺。

いよいよ日本の先行きが危ぶまれる中で割と冷静に正面を向けていると思う。びびってるけどね。
ドイツ行ったときもそう、就職の時も、入学の時も。知らない場所にいくのはいつだって気楽なもんじゃない。
だけど頑張りたい。頑張れる気がする。

 夢を語ろうと思います。
 
 ドイツに住もうと思います。英語もドイツ語もいまだにおぼつかない俺なのですが。

 詩を書きますが、あまり発表はしていません。ネット詩人として、かつてファンレターをたくさんもらったことがあります。ネットで詩を発表しなくなったのは「業界のアマチュア感がすごい」と感じたからでした。それでも、ヨケマキルさんと中村トクシさんの作品は本当にずばぬけていました。つやこやとのもとくんをはじめ同世代の友人の作品も愛おしいものは多くありました。
 山田まほちゃんとつくった「骨の花」は10年経ったいまでも自身をもって発表できると思うし、南雲に提供した何篇もの作品の中で「ミゾレと金魚」「花滴瀝」もそれです。詩集出版を考えてはやめてます。「詩集」の自費出版が何になるの?お前のレベルで出版?出直して来い!という思いがその都度去来するからです。
 数年前に友人の、中学校で教鞭をとっているりんちゃんに「詩人はなんで詩を書くと思う?」と、酒の席で訊かれ、なんとなくそのとき思ったことを答えました。それから数年後、りんちゃんと何年かぶりに食事をした時に、彼女は言いました。
「授業で詩を取り扱う時に、私は言ってるの、『詩人の皆さんが詩を書く理由。これは、先生の友人の詩人さんが言うには−』って、たっさんの回答をそのまま伝えてる。」
 恥ずかしいので、その回答はこのブログでは述べませんが、りんちゃんが俺のことを「いち詩人」として取り扱ってくれていることは本当にうれしく思いました。そんなりんちゃんは「骨灰」という、僕が過去に書いた作品を本当に誉めてくれました。僕自身その作品は気に入っています。いつかいい形で発表します。

 18から演劇を始めたものの、演技力については自信が持てない。
 それでも、法政大学で出演した「俺ポップ」「クリスマスプレゼンテーション」、308同盟で出演した「天使通信」「レトロフューチャー」、岡崎藝術座「アメリカンポップミュージック」、スペースノイド「石神井ハウス日記」は本当に演技をしていて楽しかった。或いは、演劇の中で、色々な人と関わることができたのも本当に価値で、案山子堂と岡崎藝術座の作品への向き合い方には本当に倣いたい。
 脚本は数本書いた。「啓蟄舞台」は拙いながらその当時の全部を出し切って書けたと思う。また、高校演劇用に書いた短編「夕待ち」は新潟の高校で2回上演されているらしい。
 役者を辞め、脚本も書かなくなり、制作者として数年舞台に関われたのはいい経験でしたが、今では劇場に足を運ぶ機会も少なくなりました。
 酔っ払った岡崎藝術座の神里さんがへべれけで電話をしてきて「俺がお前をヨーロッパに連れてってやる!」と言ってくれたことがあります。未だにその言葉の理由はまったくわからないけれど、心が熱くなりました。

 詩を発表しなくなり、舞台から離れ、今は音楽に手を出しています。
 レーベル運営のまねごととDJのまねごとをはじめ、レーベルについては2011年の年間注目レーベル10選に選ばれました。音楽の聞こえ方もかなり変わり、音楽を通じて出会った友人も多くあります。

 半年間、ドイツで生活して思ったことは数多くありますが、その中でも二つ、夢と呼べるものを得ました。
 ひとつは「プロフェッショナルでありたい」、もうひとつは「カルチャーを取り扱って生業にしたい」
 色々なところに首突っ込んで、そこそこの評価は得るものの、どうしてもそこから先に踏み込めない。努力をすることにビビる。僕が未だ、どの方向においてもプロではない理由はそれです。
 ベルリンには移民やビジターが多くいて。彼らのほとんどには「ここで生活している理由」と「何の分野で勝負したいのか」というものを持っていて、自分がいかに腹を括れていないアマチュア野郎か、ということをいい加減痛感しました。もう一歩先へ行かなきゃダメだ。それはとても怖いことなのかもしれない。努力や哲学を要するし、それによって苦しむこともあるのはこれまでのぬるい挫折から承知している。
  「そこそこ」では許されない領域。己のメンタルをむき出しで臨む世界。そこに行けるのかは分からないけど、行きたい。いままでもらった声援や乾杯を全部追い風と捉えるなら、飛翔するには十分に吹いてる。
 いままでやってきた鉛槧も演劇も音楽の経験も、無駄にしない。必ず価値にしてやる。
 なんていうか、そんなところです。

 ドイツに行こうと思っています。俺にはその夢のために学ばなくてはいけないものはたくさんあるので、いろいろ学ぶつもりです。滞在の問題はありますが、とりあえず春に挑みます。挑んでだめだったら他の国を検討。今日の選挙で自民が勝ったのもあって、少なくとも、日本はしばらく離れたい。

 課題は山積み。帰国してからのここ数日は、ぬるい生活ではありましたが、なんていうかその課題の多さを実感させられる時間でした。まあ、自分のペースでいいから、やるわ。

誘宵でした。

第一夜 千石空房(東京 巣鴨)
第二夜 千石空房
第三夜 千石空房
第四夜 BarNoTBar(東京 府中)
第五夜 BarNoTBar
第六夜 BarNoTBar
第七夜 Soupanova(ベルリン PrenzlauerBerg)
第八夜 Chesters(ベルリン Kreuzberg)

からの
第九夜 BarNoTBar(東京 府中)

久々のノットバー。ホームグラウンド。
あいかわらずカオティックな夜でした。

19:00
客おらず。音だしから岡崎が音楽をかける。
店長のぱちくんのためだけにぶちあげムンバとかかけて遊ぶ。
途中でon sunday recodingsの石井さんがきてくれた。
いくら待てど客が来ない、っていうかDJもこない。

22:30
一気に客がくる。DJののの到着。完全にだれた空気をなんとかしてもらう。
ていうかこの半年でなにがあったのかめちゃくちゃ洗練されてる。
店は太鼓たたきモード。

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客としてきてくれたホームランチョップがまさかのフリースタイル飛び込み参加。
ドイツでもたまに聞いていただけに、お帰りのフリースタイルがうれしい。

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ホームランチョップ先生と某ラッパーS

23:30
客としてきた天海さんが飛び込みで一曲だけかけさせてくれというのでかけてもらう。
そっから南雲。フロアはいいかんじ。

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某ラッパーSがおかえりフリースタイルをしてくれたり、思いがけない友人が来場してくれたりうれしいハプニングが続く。そしてチバユーライブ。これにもSが参加。

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1:00
emちゃん。このひともものすごくスタイリッシュな音楽かける。
というか、のののとemちゃんのふたりのDJが無料で見られるなんて贅沢なイベントだなおい。
2:00からDJがsomaくんになったのはおぼえているんだけど、そのあたりで岡崎沈没、ぱちくんのDJ見れなかったごめん。あと、噂によると飛び入り参加でロンゲのDJがテクノかけてたらしいんだけど、それ誰?
詳細不明。

4:30
気がつけば、南雲とemちゃんとsomaくんとぱちくんでB2Bやって遊んでる。
しかもけっこうぶち上げトラックが続く。なんかこの感じがすごくよかった。
PCを再起動させ最後にDJさせてもらう。

飛び入り参加のゲストがけっこういたのは思わぬ誤算だった。つうか多すぎだ飛び入り参加。
写真全然撮ってないけど、なんていうか相変わらずのカオティックっぷりで、そのくせみんな音に関して真摯で、DJのクオリティがものすごく高い。この雰囲気はすごく俺の好み。
いいイベントだなーって思った。

写真 1

写真 2

これ朝の閉店間際。店内にチャゲアスがかかってる。
この時間のだらだらした感じも誘宵のたのしみだとおもう。
ていうか次はちゃんとカメラマンに記録撮ってもらおう。

* * *

たくさんの友人に迎えられて、ただいま!帰ってきたぞーって気持ちにすごくなった。
帰国報告もできてうれしい。勇気や元気をもらう。
みんなありがとう。

ホームグラウンドがある以上、また跳躍して次の場所にいける気がする。
またやろう。またやってこう。

春からまたドイツに行く予定です。

帰国3日目。友人宅に居候しています。
気持ちはまだ切り替わってないけれど、無理に切り替えずとも自然に移ろうのを待ってもいいかな。
帰国して、東京のメガシティっぷりにはひたすら驚かされた。
俺の居た都市はがどういうものだったかという再確認を毎日食らっている。
書籍がたくさん手に入ったので冬の間にゆっくり読もうと思ってる。

日毎、ベルリンの日々は遠くなる。
日本とベルリンの距離は9000kmそれから1日経つたびに昨日は地球の円周40000kmずつ遠のくので、いま、それらの思い出と俺の距離は90000kmくらい。あと3日もすれば思い出は月よりも遠い。
それでも、いくら遠のいても視えるものは視えるしね。その距離への感傷も娯楽といえば娯楽。
まあまたどこかで会えるよ。余裕で。
それよりも、俺にはすべきことがたくさん用意されているのでまずはひとつひとつ片付けて、
たまには星を見るように彼方へ思いを馳せながら、そんなかんじでやってこうと思う。

ベルリンであった皆さん。
お世話になりました。本当にありがとう。
またあいましょう。

日本の友達各位。
土産話を鞄につめこんでくから飲もうぜ。
年内にまたしばらく東京から離れる予定です。

そんなかんじ。

2時間ほど前に成田に着きました。
ジェットラグにやられています。

当初12/1の飛行機で帰る予定でしたが

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まさかの搭乗できず。2日渡航が延期になりました。
チケットの再手配についても色々あったんだけど割愛。
とにかくお世話やご心配をかけた皆さん、ありがとうございました。

12/3正午、空港でチェックインの際に出国審査でひっかかりました。
以前パスポートの盗難に遭って、数日後に大使館から帰ってきたという件があったのですが
出国監察官が「このパスポート盗難届が出てる」と言い出した時はまじでびっくりしました。
うっそ!大使館は特に手続きしなくていいって言ってたぜ!
っていうか、警察から大使館に届いたんだろ!
別室に連行されフライトの5分前までなんかいろいろ訊かれました。
勘弁してくれよ!

ともあれ無事にロングフライトを終え、東京に帰ってこれました。
この滞在の間お世話になった皆さんにはただただ感謝です。
今後ともよろしくね。

半年間のドイツへの冒険が終わって、次にすべきはまた新しい冒険。
気合入れなおして立ち向かおうじゃねーの。

とりあえず今日はゆっくり休みます。
ここ半年の総括的なものはまたあらためて述べるとして。

See you again Berlin
みなさん本当お世話になりました。

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