electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2014年01月

粛々と街はうつろい
部屋の花が枯れたので捨てる
窓枠の中で木々は
今日も葉を散らす
日々がまた色を変えて

今日は季節の変わり目
不思議な天気の朝で
舗道にきらめく水たまりを
トラムが跳ねて無数に
映る狂い咲いたつぼみの朱
風に巻き上がる呼吸音
たわいもない会話の連綿が
電子を生んだ
笑った

憶えた分何かを忘れ
掬った分何か取りこぼす
前へ前へと歩けば、後ろには
振り返るものが増えていく
そこに居たいと願うより早く
そこのかたちが変わるのが
楽しくもあり悲しくもあり
つまり、愛おしいということだろう

今日は季節の結び目
魔法の月の夜で
街の灯の明滅はいっそう
まぶしく見えてきれいだ
凍えた手で飲むスープの
蒸気で曇る戯れ言
またたく星、投げる祈り
街角で華やぐ素敵な音楽

粛々と街はうつろい
水のこころはたゆたい
窓枠の中で、咽喉の奥で
きみはきみの、俺は俺の
季節の変わり目を見てた
季節の結び目を見てた続きを読む

ただこうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。
一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。


って中島らもが言ってた言葉が、ほんと好きなのだけど、多分今日がそれだった。

いい夜だ。いい夜。
空っぽでありながら満たされているし、
死んでもいいってくらい幸せなのに、一番死んではいけないタイミング。
凍えているのにまだ歩いていたかったり、ほんと馬鹿なのに一番冴えてる。

あとはゴミクズみたいな日々であっても、この感じを忘れないでおこう。

あけましておめでとうございます。

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2014年の年明けはベルリンにそびえる瓦礫の山の廃墟の屋上から迎えました。
地平線のあらゆる方角から打ちあがる花火は、とてもきれいで、多くの人が新年への期待を天に打ち明けているようでした。

目が覚めて煙草を喫うと、初めて煙草を美味しいと感じたその味がしました。
こういうときは何かの転機なのだというようにしているので、この一年はしっかりがんばろうと思いました。

新年早々、我が家で歓談していたら、
YMOの3者の顔を合成することで秋篠宮文仁親王の顔になることを発見したので、ここにご報告しておきます。

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皆様の本年がより良い年でありますように。

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