ドラマチックでくそったれですばらしい毎日は淡々と過ぎていく。毎日は過ぎていくことを感じさせないくらい毎日粛々と過ぎる。
季節の変わり目に洋服を買いに行った試着室の鏡でようやく自分を振り返る。少し老けたな、とか、少し太ったな、とか、髪が伸びたな、とか気にする。かといって変化に抗う気持ちも実はそんなに持ち合わせておらず、変わってしまったあとで少しだけ惜しむ。



空腹な時間の苦しさと、満腹な時間の幸せは繰り返すのに、前者のほうが印象に残るのは多分、未熟だからだ。最近は、何を食べようかよく考えて、よく味わって、余韻をかみしめてというには時間が足りなすぎるのが悲しい。けれど、これもきっと、かつて願ったことだ。意識的にも無意識的にも願った通り祈った通りに事は運んでいる。要は祈りの精度を上げることだ。そのためにすべきはやはり、祈ることだと思う。こんなふうに祈りとか、願いとか書くと、宗教でもやってんじゃないの?って思われるかもしれないし、思われてもまあいいんだけど、強く思うってことの重要性を最近はかみしめている。

それと同時に、踏みしめることの重要性も最近は感じていて、例えば100を目指す場合、いきなりそこに到達するわけではなくて、14とか22とか34とか56とかを踏まずしてそこには至れないように、どうやっても過程より先に結果はやってこない。何事においても普通にやってくことが最短距離だ。一歩ずつを踏みしめることは本当に難しく、それゆえに尊い。慌てなくても自ずとそれはやってくるのに、100人いたらその到達点は100通りあるのに、周りの到達を羨む気持ちを、逸る気持ちをそうたしなめている。

御報告エリア

三代川 TALKINGHEADS vol3

出演してきました。
僕の話した内容なんてスカスカだったかもしれないけど、APOGEEの大城さんとお会いできたのは嬉しかった。
小沢健二 VS コーネリアスという題目でトークイベントだったんですけど、馬鹿面して知った風なことをだらだら述べさせていただきました。少なくとも、少なからず「コーネリアス聞いてみようかな」って感想をもらえたのはありがたいことです。

私流カメリオの使い方

白ヤギコーピレーション様のPR企画インタビューの登場させていただきました。僕なんかおそれおおいくらい名だたる顔ぶれの中で恐縮です。「カメリオ」ほんとうにいいアプリなのでぜひ使ってみてください。

http://100k.kamel.io



11月。このブログも11年。これだけ続けているブログは誰のためでも自分のためでもなくて、それでもこんな文章からお仕事をいただけたりする機会もあって面白い。
当日のエピローグと翌日のプロローグ。歴史に名を残すこともないような一市民の冒険譚の一幕。過去にも未来にも近隣や遠方の人たちへの手紙。
自分にとっては価値は確かにあるけれど、他人にとっての価値は基本的にはない。
それでもこの積み重なった文章に価値を感じてくれている読み手がいてくれるなら、俺自身に対して何かしらの感情移入をしてくれたことになるんじゃあないかって素直によろこびたい。