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ゆるく、ゆるーくありたいものです

ピケティ

  • 2014年12月29日
ピケティ理論という経済学上の発見が世界中で話題。要は、資本主義の矛盾の根幹を指摘した学説で、皆を幸せにすると信じられてきた資本主義は、前提として貧富の差を拡大させる性質だということらしく、「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」という聖書のことばを証明した。

すごいぞピケティ。
あと「ピケティ」って、発音すると面白い感じがするぞ。

同じタイミングで、日本はアベノミクスの経済効果がそれに近しいことになった。

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結局、経済の循環をよくした結果、政策の恩恵を受けたのは富裕層だけだった。
恩恵は循環しないのにこの失策のツケは国民にまわるあたりほんと狂ってるぜバカヤロー。

経済の循環を早くするための要素にインフラ力がある。国民全体のIT力も大きく関わってくる。企業は、「これが便利だ」っつって高齢者にスマホ売りつける。ガラケーに不便を感じていない高齢者は買ってしまった以上それに順応しないといけない。老眼鏡をかけて一生懸命スマホの使い方とたたかうおじいちゃんおばあちゃんを目にすると便利ってなんだ?って思う。

そもそも、どの分野の知識人も資本主義に諸手を挙げて賛成しているわけではないのに、社会は盲信してその方向に、しかもすごいスピードで進んでいく。社会は知性で動いているわけではないんだと思う。ちなみに日本は国民の健康よりも電力が尊い国だ。合理性で動いているわけでもない。
方向性も方法論もゆがみまくってる。だから自殺者が多い。

尽きない憂国。
今読んでる本にいい一節があった。

「時代を前へ前へ進めることだけが必ずしも進歩ではない。僕らは未来と過去の狭間に立っている。創造的な物事の端緒は社会全体が見つめているその視線の先ではなくて、むしろ社会を背後から見通すような視線の延長に発見できるのではないか。」
(原研哉「デザインのデザイン」)


最近、2000年前後のwindows meを使っていた頃のことをよく思い出す。自分にとってはあのころが一番いい距離感でテクノロジーと付き合えていた。情報を獲得するスピードが最速であることが最先端であるというのはIT業界全体が抱えている盲信だと思う。仕事の能率をよくするためのテクノロジーは、空いた分の時間にまた新しい仕事を埋めた。
獲得した情報を十二分に吟味して咀嚼する時間はない。口に入れた瞬間に排泄が起こるようなもので、生活の素養になる部分は少ない。

Windows me。回線の遅さ。勝手に起こるシャットダウン。糞OSの呼び声は名高いが、社会が健康的に回るにはテクノロジーなんてそれくらいうたがわしくていい。

自分はme的生活を送るほど、豊かではない。光回線でスマホを駆使するライフスタイルはライフラインだし、そこからはしばらく脱却はできないけれど、いずれ、辺境で書籍に囲まれるようなアナログ生活を過ごしたいものだとおもっている。



帰国して一年が経とうとしている。
以前よりもわかりやすく国が沈んでいるのを感じるし、そしてそれは、杞憂ではないと思う。
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Bless

  • 2014年12月25日
 クリスマスにテンションがあがる理由も特にないクリスマス。

 いつものように仕事をして、帰宅後にこたつで酒を飲みながら仕事をしている。
 ベルリンのクリスマスマーケットに本当に心が躍ったのは2年も前だ。ドイツの冬の厳しさは最悪だったけど、それ以上に本当にきれいだった。帰国して一年が経ち、ようやく自分が何を得たかを実感できている。また回りくどい道を選ぼうとしていたり、妙な道に入り込んでしまっているかもしれないんだけど、これだけは肝に銘じておきたい。
 
 人生って長いから何度リスタートしても大丈夫なんだけど、1回しかない。
 これスーパーまじ。
 
 自分の年齢に3をかけて10で割ると9.3。
 一生が1日だとすると俺はいま朝方で仕事を始めるくらいの時間。はじまったばかりでもあるけど、スタート地点ではない。たのしいお昼と午後と日没を迎えたいものだ。ということで30代の過ごし方を思案している。何人かには述べているけどなかなかいいプランだと思うので興味があったら尋ねてみてください。



メリークリスマス。
僕に関与する人たちと関与しない人たちのどちらもに、よき導きのあらんことを。
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涙ぐむようなおぼろの月に

  • 2014年12月07日
先ずはお知らせ。
僕の運営しているヘンテコ音楽レーベル elegirl label 1年ぶりの新作リリース。

[ele022] pivotone – Soshu-Yakyoku


おなじみgnyonpixさんとgakiさんのユニットによる作品です。
アートワークはSara Shimizuさん。本当に3方ともいい仕事しています。
消えかけていたわけではないけど、忙しい中で音楽に対しての感覚を取り戻させてくれるいい機会だったと思う。ライトで優麗な作品です。ぜひ聞いてみてください。



最近は名刺の製作依頼がちょいちょいきていて、うれしい。
そんななかでとばくんとかわいだのelegirl名刺が出来上がって、わりといい出来にしあがった。
ようやくイラレでのお仕事に体重が載せられるようになってきたと思う。

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写真

もっと勉強したいな。

ベルリナーミュージシャンのあんりさんと久しぶりに会って、いろいろ話した折に、彼がちょろっと(ヨーロピアン特有の言い回しで)「大切なのはcreativeかどうかってことだよ」と言ったひとことがわりと目からウロコだった。
そういえばミカサノ先生も夏に会った時「俺常に青コーナー側にいたいんだよなぁ」何てことをぽろっと言っていて、俺も、自分の仕事がイケてるかイケてないかを問いかけ続けるような環境にいたい。
願わくば、どこになにをしかけられるかっていう悪戯ごころで配色やカーニングやコーディングにのぞみたいと最近は思っている。もっと勉強したい。

ただ、最近はもやもやしている。
仕事との向き合い方も、季節の変遷の感じ方も、どうも自分の描くものとの齟齬があるように思えている。気持ちは逸ろうとする。二歩目に進むその前に、三歩目以降のことを考える。それは違うだろと。過程も見えていないうちに結果を欲しがるなと、言い聞かせているうちに歩みは縺れて、ころぶ。
地面に伏している脇を皆が皆、平然と自分を追い抜いて行くように感じる。
また蹴つまずいた。不器用すぎてそれでいてダンディでもない自分には呆れる。

だけど、つまづくということは歩いている証拠だ。それも変な道を。
つまづくことをおそれて歩けないよりだいぶましだと思える。誰もが簡単に歩ける道で転ぶたび、誰よりも上手に起き上がる術を身につけて、その地面にある砂利の色彩や形状を楽しみながら、いこうじゃねぇの。

なんて、完全に楽観できるほど甘くないけど。

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渋谷で。今年一緒にお仕事する機会の多かった方々。
それぞれ別の分野でやばすぎるスキルを持っている。



「蘇州夜曲」

君がみ胸に抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の歌
水の蘇州の 花ちる春を
惜しむか 柳がすすり泣く
花をうかべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
こよい映した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも
髮に飾ろか 接吻しよか
君が手折りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺
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Tatsuo Okazaki

「いい会社」elegirlという会社を経営しています。主たる事業は広告ですが、音楽事業 elegirl labelや演劇制作など、気ままに色々やってます。プロフィール詳細はこちら。デザイナー、DJとしての活動概要はこちら


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