electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2014年12月

ピケティ理論という経済学上の発見が世界中で話題。要は、資本主義の矛盾の根幹を指摘した学説で、皆を幸せにすると信じられてきた資本主義は、前提として貧富の差を拡大させる性質だということらしく、「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」という聖書のことばを証明した。

すごいぞピケティ。
あと「ピケティ」って、発音すると面白い感じがするぞ。

同じタイミングで、日本はアベノミクスの経済効果がそれに近しいことになった。

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結局、経済の循環をよくした結果、政策の恩恵を受けたのは富裕層だけだった。
恩恵は循環しないのにこの失策のツケは国民にまわるあたりほんと狂ってるぜバカヤロー。

経済の循環を早くするための要素にインフラ力がある。国民全体のIT力も大きく関わってくる。企業は、「これが便利だ」っつって高齢者にスマホ売りつける。ガラケーに不便を感じていない高齢者は買ってしまった以上それに順応しないといけない。老眼鏡をかけて一生懸命スマホの使い方とたたかうおじいちゃんおばあちゃんを目にすると便利ってなんだ?って思う。

そもそも、どの分野の知識人も資本主義に諸手を挙げて賛成しているわけではないのに、社会は盲信してその方向に、しかもすごいスピードで進んでいく。社会は知性で動いているわけではないんだと思う。ちなみに日本は国民の健康よりも電力が尊い国だ。合理性で動いているわけでもない。
方向性も方法論もゆがみまくってる。だから自殺者が多い。

尽きない憂国。
今読んでる本にいい一節があった。

「時代を前へ前へ進めることだけが必ずしも進歩ではない。僕らは未来と過去の狭間に立っている。創造的な物事の端緒は社会全体が見つめているその視線の先ではなくて、むしろ社会を背後から見通すような視線の延長に発見できるのではないか。」
(原研哉「デザインのデザイン」)


最近、2000年前後のwindows meを使っていた頃のことをよく思い出す。自分にとってはあのころが一番いい距離感でテクノロジーと付き合えていた。情報を獲得するスピードが最速であることが最先端であるというのはIT業界全体が抱えている盲信だと思う。仕事の能率をよくするためのテクノロジーは、空いた分の時間にまた新しい仕事を埋めた。
獲得した情報を十二分に吟味して咀嚼する時間はない。口に入れた瞬間に排泄が起こるようなもので、生活の素養になる部分は少ない。

Windows me。回線の遅さ。勝手に起こるシャットダウン。糞OSの呼び声は名高いが、社会が健康的に回るにはテクノロジーなんてそれくらいうたがわしくていい。

自分はme的生活を送るほど、豊かではない。光回線でスマホを駆使するライフスタイルはライフラインだし、そこからはしばらく脱却はできないけれど、いずれ、辺境で書籍に囲まれるようなアナログ生活を過ごしたいものだとおもっている。



帰国して一年が経とうとしている。
以前よりもわかりやすく国が沈んでいるのを感じるし、そしてそれは、杞憂ではないと思う。

 クリスマスにテンションがあがる理由も特にないクリスマス。

 いつものように仕事をして、帰宅後にこたつで酒を飲みながら仕事をしている。
 ベルリンのクリスマスマーケットに本当に心が躍ったのは2年も前だ。ドイツの冬の厳しさは最悪だったけど、それ以上に本当にきれいだった。帰国して一年が経ち、ようやく自分が何を得たかを実感できている。また回りくどい道を選ぼうとしていたり、妙な道に入り込んでしまっているかもしれないんだけど、これだけは肝に銘じておきたい。
 
 人生って長いから何度リスタートしても大丈夫なんだけど、1回しかない。
 これスーパーまじ。
 
 自分の年齢に3をかけて10で割ると9.3。
 一生が1日だとすると俺はいま朝方で仕事を始めるくらいの時間。はじまったばかりでもあるけど、スタート地点ではない。たのしいお昼と午後と日没を迎えたいものだ。ということで30代の過ごし方を思案している。何人かには述べているけどなかなかいいプランだと思うので興味があったら尋ねてみてください。



メリークリスマス。
僕に関与する人たちと関与しない人たちのどちらもに、よき導きのあらんことを。

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