electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2015年01月

最近はひたすらにお絵描きが楽しい

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ただ、かなしいかな、お絵描きに充てられる時間はかなり限られているので、ほんと寝る前の10分とかそういう時間で描いている。誰に頼まれてるわけでもないし、質より量を重視してしばらくかいていこうと思っている。

思い返せば、去年はうまく運んだこととうまくいかなかったことが両方とも多くあって刺激的だった。
新しい環境と状況にに身を投じ続けた結果、ポジティブにもネガティブにも勉強させてもらいつづけた。
そしていま、あいかわらず小器用にいけることもなく転び続けている。つまづき続ける半生でようやく覚えたことは、つまづかない方法ではなく、いい感じに転ぶ方法。立ち上がるためには時間をかけていいということ。何度つまづいてもペナルティではなく、それはむしろ財産だということ。

痛みは痛みだし、ときに涙だって出る。
欲望の火を灯すたびに、こころはその熱に灼かれる。感情はガソリンみたく炎をさらに煽る。
それでも蓋はしないし、着火は止めない。

己のいけてなさを人一倍痛感し続けた結果、まあ及第点になったものもすこしある。
無様な期間がまだ延々続くのを考えるとちょっと滅入るけど、もういい加減わかってきた。
結果は求めたところですぐやってこないっていうこと。

お絵かきしながらごまかして灼かれ続けるか、という感じ。






春を待つ手引きのように
朝の月が見えた
出口の見える冬ならいい、と
眠たげ鳥が言った
焦がれる思いに満ちる冬もいいか

あけました。
おめでたくある。

大晦日はケシュハモニウムの面々と鍋をして年を越した。
思えばケシュハモニウムがまだ演劇をやっていた頃(10年前?)、見た公演「ストロボライツアンダーグラウンド」は当時衝撃的に面白かったし、その感動の余波が導いてくれたものは大きい。
異世界への憧憬というものが人にはそれぞれあって、その憧れる異世界の感じが似ているのかもしれない。

虚構の力はだんだん弱くなっているように思う。
右も左も現実を直視しろと、脇道に見遣る視線を正そうとする。もう三十路だろうと。空想や夢想に価値はないのだと。意識しないといけないのは現実だろうと。それは重々承知してはいるけれど、程度っていうものがあって、ヤク中ほど夢ばっか見てるのはさすがに問題だけど、現実しか見ないのも問題あると思うな。だっておもしろくない。ナーバスな時代だからこそ、フィクションに耳を傾ける必要があるんじゃないの?理想を描いた先に現実はのっかってくるんじゃないの?って、なんとなく、もっと夢とか願いとか未来とか、そういう曖昧模糊とした話がしたいな俺は。

年始早々いそがしくて、悶々としていたら、4コマ漫画を描きたくなった。
描いたらちょこっと好評だったので、翌日もそのまた翌日も帰宅後10分はその時間にあててる。
まあ、続けるだけ続けようかと思っている。

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いい出来事ならもう一つあった。
念願だった時計が買えたのだ。新木秀和という時計職人の作品で、とにかくいけてる。

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「人に使われて雰囲気を持った」ものを追求する時計には、マテリアル本来の力が備わっているように思う。「思い」はものにちゃんと宿ると思うし、情報のみが伝播され共有されるような今でこそ、その価値は見直されるべきだと思う。この時計とどれほど一緒に過ごせるのかはわからないけど、いろいろなものを帯びていけたらいいと思う。

悲しいこともあった。
友人の訃報で、ついこの間会ったばっかりだった。
詳しくはわからないけど、残念ながら事実そういうことらしい。

考えれば考えるほどに人生の意味も幸せの正体もわからなくなるんだけど、結局なにが大事かっていったら「おいしいばんごはん」なんじゃないかという、雑な結論にたどり着く。「ごはんがおいしい、今日も」しあわせってほんとそういうことのように思う。ごはんがおいしく食べられないほどのストレスや病気を抱えることもあれば、ごはんにありつけないほどの貧乏も経験して、なんだかんだ言って今日もラーメンなんだけどAFURIはやっぱうまいよねってことが、どれだけ貴重かって考えると、泣けてくるくらいそれは大切なことで、だってその友人はもうそれ食えない。

なんとなくだけど、そういうことを考えている。

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最近描いた絵「帰路 / return circuit」

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