electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2015年03月

過ぎていく季節はものすごい速さで遠ざかるのに、その最中にいると遅々として進まない。
永くて目まぐるしい冬に、窒息しそうな焦燥にやられていた。
政治にむかついたし、経済にむかついた。社会にいいようにやられている自分の不甲斐なさもくそだった。理想なんてものを思い描くほど、その熱は我が身を焼く。苦しいならそんなもの描かなければいい、という訳にはいかなくて、それがないと進めないし。

思ってた以上に、国の病理が根深い。まともな教育、まともな福祉、まともな行政なんて存在から疑う。そんな中で表現や文化のあり方もまた問われている。 そうあるべき創り手のスタンスはどこ?それをパッケージングする立場は?なんていうと大袈裟だけれど、演劇でもデザインでもやはり関心はそこに尽きる。

作者本介っていうかやまけんとは10年くらいのつきあいなのに、あまりお互いのことを知らない。俺の思うやり方ではないにせよ作り手ではあると思う。

そんなやまけんに10代のガールズバンドを紹介された。
演奏を見ながら、なるほど、この10年間で視えるようになったあれこれが視界で曇らせていたものを思い出した。
「懐かしさ」なんていうと安っちいのだけど、なんていうか言葉にできないいろいろなことを思った。だからこそやまけんは筆を執ったと思うし俺も制作を引き受けたんだと思うので、それ以上の言及はやまけんに預ける。


ジエン社
「30光年先のガールズエンド」
2015年4月8日(水)〜12日
早稲田小劇場どらま館

http://elegirl.net/jiensha


David Airey「デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス」 といううさんくさいタイトルの本を読んでいるのは書き出しが印象的だったからだ。「これはデザイナーを始めたばかりの自分にいってやりたいことを書きました」みたいな一節があった。タイトルの陳腐さとは裏腹に、思った以上に役立ちそうな本でよかった。
あの時の自分にいってやりたいことっていろいろある。40歳の自分だっていまの俺につべこべいってる。

過ぎていく季節はものすごい速さで遠ざかるのに、その最中にいると遅々として進まない。昨日はもう遥か彼方なのに明日はもう玄関にいる。

32歳の誕生日を迎えて、毎年この時期は季節の変わり目で、人生の転換期といえば大袈裟だけど、だいたいいつもちょっとした局面にいる。おめでとうメールやらなにやらをいただきながら、夏がくる前に、どこかに短い旅をしようと思った。

不老ってほど若いわけではないけれど、未だにsmells like a teen スピリットは持ち合わせていると思う。大人になりきれないともいうけど、実際32歳ってほんとまだクソガキで、未だにウンコチンコで笑える。

浮浪ってほど無目的でもないけど、もう少し世の中を知りたい。世について識る次の一歩を賽の目に委ねたい。

不労ってわけにはいかないので、PCは持ってくけど。

歩く人、走る人、転ぶ人、立ち止まる人、戻る人、さまよう人
いろいろいて、俺の中にもいろいろな時期があって、いまはまたちょっとさまよいたい時期なんだろう。もしかしたらこの季節はいつも。

そしたらまた、もといた場所からまたぽくぽく歩こう。
everyting gonna flow, be alright 泥かぶりつづけて金塊見つけるまで、見つけても、
冒険がある生活はやめない。



Like a moving light,we go everywhere
Like a floating dust,we can fade away

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