electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2015年12月

12/30の朝がもうすぐ明けそう。
こんな時間に何をやっていたかというと相変わらず仕事で、明日のタスクを書き出したら、まだまだいっぱいある。特に仕事締め日とか決めてないんだけど、明日で一旦締めて大晦日はゆっくりしたいところ。

1日にして家の経済が破綻したのが14歳の大晦日だった。
あの殺伐とした年末年始はなかなかに印象的だった。なので、無事ってほんと大事。

とはいえ、本当に色々な案件をやった一年だった。
デザイナーとして新しいことにもガンガン挑戦できた。その度に自分の程度を思い知ったり、または自信にも繋がったり、縁多き一年には感謝しかない。今年は在宅作業の時間も多く、愛機Macbookにも感謝をしたい。ペンタブを購入してから酒を飲みながらお絵描きすることも増えた。デザインだろうがアートだろうが落書きだろうがなんでもいいんだ。俺は色とか形とかそういうのを無邪気に扱っていたいんだと思うようになった。なんてことを言えば、若干ムズムズするのだけれど。
毎年のことだけど、人の縁にも恵まれている。
テレビで、騙し騙されみたいな事件があると、いまのところ無縁な自分の人脈にありがたさもおぼえる。とにかく相変わらず忙しいのだけれど今年も無事締めくくれそうである。

ここ最近の状況。
浅草で馬刺し食って、新宿でカニ食って、築地で寿司食ってという、舌にうれしい忘年会が続いている。今年は食運にも恵まれていたように思う。

恵まれ続きな1年、というほど呑気でもなかったけれど、暮れはいい感じ。
来年もまた宜しくお願いします。

最近はコーディング案件が増えてきて、教室でもコーディングを教えているので、「コーダー」という仕事について考えさせられる機会が多い。

(ざっくり言うと、WEB制作の仕事は設計や進捗管理・企画の「ディレクター」、レイアウトやデザインを組む「デザイナー」、デザイナーが作ったビジュアルをコードで実装する「コーダー」という役割分担がある。ディレクションからコーディングまで1人でやることも少なくない。)

生徒さんから「何やったらコーディング上達しますか?」という質問は必ずと言っていいほどもらうので、講師として何を言っておくべきかその都度自分の経験から言葉を探す。その時に「トライアンドエラー」というのはかなりキーワードになってくるように思った。一発でCSSががっちりはまることなんてなくて、数え切れないほどプレビューしてバグをつぶしながらサイト作ってるわけで、バグの1つや2つにへこんでたら地表に埋まっちゃうよ!って話で、
アプローチが100通り思いついた場合、99回間違えたら自ずとベストな1回が導き出される。ほんと最初はそんな感じでサイトを作っていたし、その間違えた99が結構な価値を持っていると思う。

なので、「何やったらコーディング上達しますか?」その答えは「ミス」
そういうことにしている。



そのスピリットが表現されたeastern youthの「矯正視力〇.六」を
コーダーの皆様のために貼っておこうと思う。



このタイトルは「矯正視力〇.六」
WEB制作業界の近眼の多さを象徴しているし、
歌詞の「何回だってやり直す」コーダーに必要なトライアンドエラースピリットのことではないかと思う。
そしてここから先がコーダーの本質を捉えている部分と言っていい。

「朝な夕なに俺達独り」
デスクで孤独な作業に打ち込むことのメタファーで、
その徹夜作業の果てに
「静かに朝がやって来て/それを迎えて/涙をグッと飲み込んでいる」「夜明けに雲が燃えて光って/横顔滲ませるんだ」という、そういえばそんな案件は何度となく経験した。

「携帯電話を破壊して/漸く世界と繋がった」
これはガラケー対応を考えずに済むことで、PCとスマホが一つのhtmlで統一できるようになったことを示している。

「ヘッドライトに怯えて歩く」
たかだかLightboxであってもheadタグ内いじるのはビビる。

「擦れ違ってすぐ/見えなくなる」
パララックス(すれ違って)のWEBサイトは「overflow: hidden;」(見えなくなる)で実装するということを示しているにちがいない。

すげえ、一見ただの日本語ロックなのに豆知識まで!
すげえ歌だと思う。

ちなみに、過去にイースタンユースの吉野さんと2、3度飲む機会があって、
これは自慢しておきたい。

* *

朝な夕なに俺達独り
あんな街こんな街さ
其処で風を見たり月を見たり、さ
擦れ違ってすぐ
見えなくなる

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