歩くのが気持ちいい季節になった。天気はやや悪いけど。
電車で降りて知ってる風景と風景が、歩いている最中につながるのが気持ちいい。
かねてより行きたかった、谷中の「ひみつ堂」に行けた。
かき氷一杯1000円という、まじか、という値段だけど、1000円の価値があると思う。氷をスライスする「初雪」という機器は、電動ではなく手まわし式で、それにより綿のようにやわらかい氷ができる。その柔らかさ故に、口の中で一瞬で溶けて、味が広がる。いい歳してかき氷で感動できたのはうれしかった。
半年間関わったプロジェクトから離れて、夕暮れの色がまた違う色になっていた。
いつも通り季節が変わることへのさみしさと期待が塗られたような色だった。
描きたい絵の一部分、氷山の一角くらいはここ数年で描けた。残りの部分の形も少しは見えた。それでも筆は重い。思った色が作れない。アウトラインで引く線が歪む。やり直しの繰り返してその度にキャンバスは手垢にまみれていく。結果を欲しがる気持ちと、過程から学びたい気持ちがあって、その差分に生まれる焦燥感を大切にしようと思っている。
風景と風景が、歩くことでつながるのと同じように、経験と経験も歩くことでつながるのだと思う。そうやって風景や経験を重ねたのちに、ふと遠くにきていた自分に気づいた時の感慨を、噛み締めたいんだと思う。そういう、遠くへ歩いて行きたい気もちを楽しんでいる。
電車で降りて知ってる風景と風景が、歩いている最中につながるのが気持ちいい。
かねてより行きたかった、谷中の「ひみつ堂」に行けた。
かき氷一杯1000円という、まじか、という値段だけど、1000円の価値があると思う。氷をスライスする「初雪」という機器は、電動ではなく手まわし式で、それにより綿のようにやわらかい氷ができる。その柔らかさ故に、口の中で一瞬で溶けて、味が広がる。いい歳してかき氷で感動できたのはうれしかった。
半年間関わったプロジェクトから離れて、夕暮れの色がまた違う色になっていた。
いつも通り季節が変わることへのさみしさと期待が塗られたような色だった。
描きたい絵の一部分、氷山の一角くらいはここ数年で描けた。残りの部分の形も少しは見えた。それでも筆は重い。思った色が作れない。アウトラインで引く線が歪む。やり直しの繰り返してその度にキャンバスは手垢にまみれていく。結果を欲しがる気持ちと、過程から学びたい気持ちがあって、その差分に生まれる焦燥感を大切にしようと思っている。
風景と風景が、歩くことでつながるのと同じように、経験と経験も歩くことでつながるのだと思う。そうやって風景や経験を重ねたのちに、ふと遠くにきていた自分に気づいた時の感慨を、噛み締めたいんだと思う。そういう、遠くへ歩いて行きたい気もちを楽しんでいる。