electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2017年09月

小学校に上がる前、保育園で戦隊ヒーローごっこが流行っていた。発言力がある奴はヒーロー役で、ない奴は悪役。だいたいいつもヒーローが悪役をいじめる構図になる。
「ヒーロー絶対そんなんじゃないだろ!」と泣いて訴えたが伝わらなかった。
結果、女子グループに入ってあやとりとままごとしていた。あの時、ヒーロー役だった奴らは、ヒーローを「大暴れしてかっこいい」くらいの認識だったんだろう。自分にとってのヒーローは「大暴れして悪をやっつける、あと、やさしくてかっこいい」っていう認識だったから1レイヤー深ぇんだ。

もう名前も忘れたけど、お前のことずっとムカついてる。30年で怒りを説明するだけの語彙を持った。

ちなみに、流行っていた戦隊は光戦隊マスクマン。母に「マスクマンの靴買ってあげる」と言われてヒーロースーツのブーツを想像していたら、マスクマンのイラストはプリントされた靴だったので泣いた。
「マスクマンの靴じゃない!!」
「何いってるの?マスクマンの靴でしょ?」
「これは、ちがうでしょ!」
松本人志も同じようなことネタにしていたけど、ほんとこれ許しがたい問題だからな。
マスクマンはマスクマンのイラストがプリントされたものなんて持ってないからな!

だから想像力弱いプロジェクトとかも嫌い。
そんなことを、今なら説明できる。

✳︎

仕事で苛立つことは多い。
「あ、なめられてるんだな」と感じることは相手の所作に顕れる。一言の有無で変わる部分を怠っていたり。大概なめてる側は無自覚なので俺も気をつけないと。
価値観違うどうしで一つの時間と金を投げ合ったり分け合ったりしている以上やはりトラブルはつきもので、例え金持ちになったとしても1000円の扱いひとつにムカつくんだろうな。俺は。

https://m.youtube.com/watch?v=qpR6-ef1tEI

憧れになろうだなんて
大それた氣持ちはない
でもヒ一ロ一になりたい
ただ一人 君にとっての

引っ越し業者の手際は見事としかいいようがなかった。そこそこ大きいベッドとそこそこ大きいテレビだったけれど、新居の空間を埋めるには全然足りない。

ともあれ、新しい生活が始まっている。
都内への移動は余裕を持って2時間で勘定。基本的に千代田線に1時間以上乗る。読書も捗る。近隣に飲み歩きできるお店はそう多くはなく、外食と外飲みの機会は大きく減った。

イタチが出る夜道。家の隣に果樹園。
一日町にいると、時間が進むのが遅い。
交通は不便。広くなった空で落ちて行く残暑夕陽は、上京する前の懐かしい感覚を呼び起こす。
実家も近いしね。

あの頃の不便と不自由が、今は不快ではない。静かで、穏やかで、慎ましいこんな休日を、ずっと探していたのかもしれない。
そう思えた。
何かとネガティヴだったあの頃には、
想像できなかったストーリーを歩めているのは幸いという他にない。

洋服を長袖に変えれば、もう夏も終わりで、今年の秋もゆっくりはできなそう。

踏みしめてる?
そう思えてるよ。大丈夫。
だからまあ、いいや。

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パンケーキ、2皿。

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