electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2018年05月

先日、ある中華料理店で麻婆豆腐を食べた。
普通、中辛、大辛、激辛、地獄辛という5段階があり、そこそこ辛党な自負もあったのでこちら二人は大辛を注文した。
程なくして真っ赤な麻婆豆腐が出てきた。
山椒のにおいがあたりに立ち込める。口に入れないでも分かる。これは、ものすごく辛いやつだ。
ひとさじ口に入れて意識が真っ白にになる。
黒人の軍人に本気で殴られたような衝撃。火花が出た。辛い。これまで食べた料理の中で間違いなく一番辛い。しかし、舌の痛みの中に本当に工夫された味付けも感じる。
これここまで辛くなければ結構美味い筈、なのはよくわかる。しかし痛い、豆腐が通過した部位が悲鳴を上げている。
目を回しながらなんとか完食したが、一緒にいった同輩は残していた。

その後しばらく具合の悪い時間が続いた。
胃腸は荒れまくり、喉は枯れて、弱った喉から風邪に感染したのか、数日寝込んだ。
本当にそれくらい辛かった。
大辛に挑戦した自分を悔いた。

それからしばらくしてまた同じ店に入り麻婆
豆腐を注文した。今回は「普通」で。
「普通」もそこそこ辛い。「うまから」というジャンルがあるが、そのカテゴリーギリギリ上限の辛さ。要するに、あと少しでも辛かったら暴力、まあそれくらい辛かったが、今回はちゃんと美味さを堪能することができた。



人間はまじ難しいな、と思うことがあった。

本当は根本に真心がある筈なのに、スパイスの加減を間違えたり余計な味を足してしまったがために結果暴力になってしまうこと、
が、ある。

DVなんかもその類かもしれない。
受け入れると痛みや負荷が伴うから受け入れるわけにはいかない。向こうとしては誠意や善意や愛情が根にあるのに、こちらからしたらただ迷惑なこと。ネットワークビジネスの勧誘とか。
綺麗だからといって薔薇を押し付けられれば怪我する。
こういう事態が人間関係に起こるとただただ厄介で、関わったやつみんなが頭を抱える羽目になる。
そんなことがあるから人間はまじ難しい。

人間が難しい日の斜陽が少しきれいで、消化できない気持ちは足枷のように重い。
時間は本当は何も解決してくれない。ただ、時間によって解決をする必要がなくなるだけだ。

そんなことを考えているうちに夜がきて朝になった。解ける目処のない因数分解に、まだ立ち止まっている。

圧倒的にUI考えたり作ったりしている時間が多い。XDに慣れてきたところでsketch+zeplinの組み合わせに惚れる。
結果、規模感でXDとsketchの使い分けをするようになった。小規模なサイトやワイヤーなんかは前者、細かなUIまで詰めるようなのはsketchが向いているんだろうという所感。

グラフィック描く仕事も増えてきたのでしばらく眠っていたペンタブを起こした。自分には結局何が向いているのだろう。分かりかけては分からなくなるのを繰り返している局面。それならUIだろうがグラフィックだろうがコードだろうが描くしかない。見えない以上がむしゃらにやってる。

と、ここまでが4月中に書いた文章。

5月は4月以上に締切に追われていた。
強い負荷の中でこそ道筋が見える。チューブを潰せば中身がどっからか溢れるみたいに、次に取る歩も思いついた。蠢き出した。

設計図通りに言われたものを組み立てることをクリエイティブとは言わない。セオリーの踏襲は大事だけれどセオリーから思考停止して脱却できないならそれも同じだ。組み立てればいいというわけではないものの、壊せばいいというわけでもない。小手先のテクニックで片付いたりヤケクソにぶっ壊すわけでもない。なんというか絶妙にイケてるものなんだと思う。

嫁が思いつきで、ほうれん草を鶏ガラでどうこうしてみたらめちゃめちゃおいしかった。
ちょうどそう、そんな感じがそれだ。

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