electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2019年02月

Yahoo geocitiesが3月末でサービスを終了する。
インターネット黎明期に様々なWEBサイトを生んだ場所なのでおっさんからしたら古都が埋め立てられるような感覚だ。あの頃の、商業として確立していない混沌としたインターネットは本当に楽しかったとしみじみ思う。
インターネットの登場で価値観は多様化しフラットになっていくものだと思った。蓋を開けてみれば、多少そう言った最適化はあったが期待したほどではなかった。如何せんSEOと言う考え方が面白くなく、全ては否定しないが、功罪としてスカスカなコンテンツは増えた。情報量さえあれば中身なくてもスコアに繋がるとか、やっててくだらなさを覚えないのか。

Googleのもたらした恩恵は大きい。
"たかが検索エンジン"だったものが今や世界のルールであるかのような振る舞いを見せる。

ことばは揺れを持っている。
声になるものも文字になるものも揺れる。
こころの持つ揺れと、ことばの揺れがシンクロした時に、こころにことばが届くのだと思う。

歌と言語は、歌の方が先にできたという歴史の話は面白い。考えてみれば当然のことである。表現の進化の中で歌は言葉になり、言葉は文字になり、文字はデジタルになった。
「伝える」という目的へのアプローチという意味においては歌もインターネットも同じことで、とかく我々は、伝えることが好きだ。
伝わることも好きなのだと思う。

伝わったものを伝える連綿が、歴史や文化となっている。結局、表現力と感受性が人間の世界の支柱であるということ。
表現は揺れであるし、感受も揺れだ。人が揺れの中で闘う様も、揺れを許容して心を弾ませる様も、どっちがいいというわけではなく、同様に尊いのだと思う。

昔ネットで読んだ自由律俳句で、とても好きな句がある。

酔っ払って月連れて帰る

今夜は新月だけどそんな夜だ。

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