electrongirl

ゆるく、ゆるーくありたいものです

合同会社elegirl代表、岡崎龍夫です。
大学生だった2004年から20年以上つけている思索の記録です。
未来の自分に手紙を書くつもりで書き溜めているため、それほど一般性はありません。

2023年12月

AIで自分の写真を学習させ、ジェントルマンな俺を作る、という実験。カイゼル髭こそないものの、だいぶ近づいた気がする。
この俺のデータセットに、紳士の格好をさせたり裸踊りをさせたり、宇宙人と戦わせたりが可能。
写真20枚あれば俺の知らない世界線の俺を作れる。

ということは、いよいよネットに写真をアップできない時代になる。写真が20枚あれば、その人物のフルヌードも惨殺死体もつくれる。すでに橋本環奈だの広末涼子などのデータセットはネット場に落ちててギークのおもちゃだ。おぞましいな。
ジブリの画像を学習させれば誰でも簡単にジブリのタッチでグラフィックを生成できたりもする。
そんなふうにAI生成によって、著作権と肖像権の観念が乱れまくる中でどんなふうになるか予測。

予測1) マーキング
AI生成画像には「AIで生成した」というマークをつけることが義務化され、怠った場合は罰金という規則が敷かれる。
問題は取り締まる際の判別方法だが、これもAIで解析する。表示義務違反の容疑をかけられた画像は作成方法を動画などで明示する必要がある。

予測2) ビジネス化
複製や購入者以外の利用を認めない前提で、芸能人の顔や身体のデータセットが販売されるようになる。

予測3) 価値の変化
AI生成しやすい、テンプレ化した作品の価値がなくなる。
異世界転生ものとか。LO-FIヒップホップとか。エキセントリックで特異性の強い作品に価値が集中する。あるいはNFTでの所持の限定性の価値が上がる。

生成された画像、加工された実像、歪曲される情報。
世界の虚構性は高まってきている。

宝くじの期待値は1枚150円程度に調整される。
つまり損する。それでも「買わないと当たることはない」のは確か。

パチンコは統計として「1時間あたり1500円を消費する」ように設定されている。つまり損する。それでも「やらないと勝ちはない」のは確か。宝くじより、台を選択できたり流れを確認できる点で多少のコントロールができる点でまだいい。

起業や開業は、相当に運まかせないちかばちか経営をしない限り利益が出る。「いくら期待できるか」という期待値じゃなく「いくら稼げるか」の収益性を計算する。「150円しか期待できないものを300円で買う」ではなく「150円のコストのものを300円で売る」という思考になる。どちらが稼げるかという話だ。

会社を作ろうとしたとき散々「独立はやめとけ」とか「起業?こわ」とか言われたが、こんなもんパチンコとか宝くじより全然安全な遊びだ。「やらないと勝ちはない」ってことは重々承知だったら稼げる確率が高いことやった方がいい。

期待値や収益性よりもエントリーコストの方に目が行きがちということなんだろう。

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