僕は7時きっかりに起床するために毎日

Distance Away System 5.5
(通称:DAS 5.5)
というシステムを使っています。

このシステムは
部屋のなかで、眠る位置から一番遠い位置、つまり、身体から見て対角線上に目覚ましを配置するというものです。しかも目覚ましは棚の上にあります。

朝七時にけたたましく目覚ましが鳴るのですが、起き上がって2〜3歩歩かないと止めに行けないのです。しかも棚の上にあるので、這って行くと止められない。止めた後に布団に戻るには更に2〜3歩歩かなくてはいけない。

完璧な目覚ましシステムなのです。毎日僕は5.5畳の部屋でこのシステムと戦い(かなり激しい)、負けています。目を覚まされています。

しかし、今日はやってしまいました。勝ってしまいました。起きたら8時でした。

二度寝したらしいです。

まあ9時に家を出れば仕事には間に合うので、普段よりやや慌てめでシャワーを浴び、弁当をつくり出勤したのでした。

そこまでは順調だったのです。

職場の入口で気が付きました。セキュリティカードを忘れてしまったのです。

別にそれならそうと担当の人に届けを出しにいけば一日だけのセキュリティカードを発行してくれるので事済むのです。が、僕は先週にも忘れた日があったのです。

なんだまたかよこいつ…忙しいのに忘れてくんじゃねえよ…死ねよ…痴呆じゃねえの…

と思われること必至。
というわけで、今日一日、カードなしで過ごすことにしました。

退室は出来るが入室はできない。トイレ行っても帰ってこれない。食事行っても戻ってこれない状態になったわけです。

じゃあ入室はどうするかというと、誰かの入室に便乗するしかないのです。入室する人の背中にぴたりと張り付き、気配を消して入室する。カードを忘れたことは悟られてはいけない。

「いやあポケットにはあるんですけど一緒に入室しちゃったほうが効率的ですよねーそう思いますよねー」という表情を作り(演劇活動のたまもの)、入室するわけです。内心冷や汗です。

トイレはなるべく我慢。行ったら用を足してる他の人がトイレをでるまでずっと手を洗ってる。

つまり僕は今日
東京の地で忍びとして暗躍していたわけです。

服部半蔵、猿飛佐助、俺!

そんな感じでした。
ハードボイルドかつデンジャラスな一日でした。ふー

結局、俺のはらはらに誰もきづくことなく、平和に一日は終わりました。ミッションコンプリート。

今日の夜はDAS5.5に加え、新しいシステム

preparing in bag system
(通称:PIBs)も導入させます。

もう二度と忘れねえし、忘れても素直に申請しようと思います。