最近思うのは、どんな風に生きても共感者も敵もついてまわる。
どんな糞な一生でも、一生じゃ足りないくらい世の中には色々ある。
mixiアプリを全部極めるだけでも一生は終わるだろうし、日々鍛え、拳法を極めても同じ一生。なんとなくだけど、一生のつぶし方を考えている。

面白いことがしたい。
けど、世の中には面白くないことのほうが少ない。
ここ数日はゆっくりできた。いや雑多な用事でいそがしくはあった。
ただ、寝る前にぼんやりと27歳と年齢のことを思った。

十年前に大学でちょっとだけ入った自主映画サークルで先輩が8mmで撮った作品があった。ストーリーとか結構意味不明で、確か「春雨的」っていうタイトルだった。
それのラストでゴダール風テロップが入るんだけど

 僕らはあと百年生きる
 僕らを愛してくれ

っていうのが、十年経った今でも妙なこびりつきかたをしていて、いまさらもしかしらあの作品はすごい作品なんじゃないかと思った。

そのテロップのあとに流れる真心ブラザーズ『月面』が実にいい曲で好きだ。自分で作演をした舞台でも使った。

「カサを持たずに出かけよう」っていう部分になぜかしら強く惹かれるのだけど、誰か分かってくれるだろうか。

カサを持たずに出かけよう。



耳で見た君の鼻はまるで目のようだ
そしてどうぞボクに
どうでもいい事にこだわる不合理な奴と言う
視線を投げかけてくれ
んで
おやつの時間だ

遠い記憶をさかのぼる永い旅に出よう
世界は黄色くて近所が広いころ
ボクは泣いている
カサを持たずに出かけよう

光が全てを映し出す
闇が全てを包み込む

せき込む老人がたき火の中に見たものは
月面に立てた星条旗の引き出物
ゴミの島
夢の島
城の跡
暴動の音聞きながら眠れ

光が全てを映し出す
闇が全てを包み込む
時が全てを流し去る
お墓が海を見続ける