白米食べる
外国じゃまた自爆テロ
白米おいしい
国の経済は火の車
白米おいしいね
また親が子どもを殺す
煮付けもおいしいよ

汚物攫いを幾度繰り返せど
浄土は遠からじ
三歳過ぎたら惰性
エピローグが延々と続くだけ

それでもやはり

白米食べる
あてのない恋路でも
白米おいしい
風呂に入れないでいても
白米おいしいね
殺したい奴がいても
お茶が飲みたくなってくる

僕ら結局誰かの夢の中
いつかたちまちに消えてしまいます
美談も猥談も価値はあるまいに
ありがたがっては
涙をながす

そうして毎度

白米食べる
友達が首吊った
白米おいしい
あの子の手首が真っ赤
白米おいしいね
むかつくことばかり

そして
箸を置き
手を合わせる

可笑しいほど
何処へも行けない