クリスマスイブですね。
とくに書くこともないですがなんか書きます。

会社を終えて、ハードオフで適当なヘッドシェルとレコードを20枚くらい買いました。
うっわ!こういう日記書いてる奴すげーいっぱいいるよね!「レコード買いました日記」
いや、周りにも多いし、別に悪いことじゃないけど。
ただ、単に「いるいるー」って思った。今書きながら。
しかし事実レコードを買ったのだから仕方ない。買って帰宅した。

選択と掃除をして、仮眠をとって、漁った20枚を聞いてみながら、ビールの缶を開けて夕食を食べながら
「俺『THEアラサー独身男性』やってね?」と漫然と思った。
現在の生活は、「地獄先生ぬ〜べ〜」に見るような、「ツルモク独身寮」に見るような、「聖凡人伝」に見るようなリアルな生活感を帯びている。
すこし面白い。

そういえば、昼間にえりかからメールが来て、第二児が無事に産まれたと知った。
つわりがすげーひどいっていう噂を耳にしていたので、「噂になるほどひどいのか」と心配していた矢先だった。おめでたい。
産後はどれくらいで酒のめるんだろう。

クリスマスだ。年末だ。
この時期の駅前の浮き足立った感じが好きだ。休みの計画を立てているご主人とか、いちゃついてるカップルとか、辟易している受験生と独身者と、無理やり気合入れて頑張ろうとしている店の安い装飾、木枯らしの寒さと、息がすこしだ白いのと、夜の闇の深さ。
冬は嫌いだけど、こういう冬の街の感じが好きだ。

Baumkuchen by nagumo

こういうメルヘンな感じ。

ともあれ、キリスト教だろうが、仏教だろうが、独身だろうが、童貞だろうが、浮かれた街の幸福な匂いを享受できるあたり最高だ。「メリー」の意味を知らなくてもいけるあたりが最高だ。
メリー!
下は一番好きかもしれないクリスマスソング。



夜になるとみんなねむります
えらいひとも
ずるいひとも
つんぼのひとも
めくらのひとも
お墓にねむるひとたちも

わらってみたり
ないてもみたり
おこってみたり
あやまってみたり
神様が生まれる夜だから
今夜はだれもが安らかにねむります
夜がもう二度と明けないくらいにぐっすりと

誰も知らない遠い砂漠の地面に
満遍なく月明かり
なにもないところでなにもおこらなくて
だからもう、心配もなくて
わらってみたり
ないてもみたり
ひざをかかえてくちびる噛んだり
神様が生まれる夜だから
今夜はぼくも安らかにねむります
砂場に混じった貝殻みたいにぐっすりと

さびしくなったり
恋しくなったり
望遠鏡で空をのぞいてばっかり
神様が生まれる夜だから
今夜は絶対安らかにねむらなければいけません
もしもいま富士山が噴火しても

夜になるとみんなねむります
おんなのひとも
おとこのひとも
おかまのひとも
ニューハーフのひとも
両性具有のこどもたちも

知久寿焼『おおホーリーナイト』