3日目。
朝4時から夜10時過ぎまでがっつり太陽が出ているので時間の感覚調整が難しい。

ベルリンの町は道路が広く、建物も、それについている窓も扉もでかい。
店の中は禁煙だが、分煙のマナーは悪い。歩き煙草とポイ捨てはざらで、そこらじゅうに吸殻もゴミもある。
それでも、道が広く、建物が密集していないので歩くのに気持ちよくはある。

ゴミ問題の反面、ドイツのエコ感覚は面白い。
まず、水道料金が高いので水の無駄遣いができない。
トイレの水は流したら自分で止める。シャワーもチロチロ水を出して使う。
けっこうナーバスだ、日本の水資源ってすごい。

スーパーではエコバックが基本。
物価が安いのでエコバックで浮くお金(0.5€)で1つ買い物ができる。そりゃもってく。

そして土日にいたるところで開催されるフリマ。これがすごい盛り上がる。
Mauerparkの蚤の市に行ってきた。古着やら楽器やらなんでもでていて見ていて飽きない。
オーディオインタフェース内臓のベスタクスの古いMIDIコンが50€で売っていた。
ジンジャービール片手にふらふらしてヤンキーみたいな奴から中古の自転車を40€で買った。
ビール瓶を返すと0.5€バック。
フリマの賑わいもエコ意識からなんだろうと思う。

Mauerparkから家まで自転車でかえろうと思ったけれど迷いまくる。
ロシア人の子に道を聞いたら彼女も迷子で、1時間後に再会した。
2時間くらい迷って、だいぶMitteの町並は堪能できた。なんていうか、のんびりした町だ。

ちなみに自転車の交通ルール破りまくってたらしい。
なんかいろいろあるのだ。

* * *

こちらにきてから、金について考えてる。
ユーロ紙幣は日本の紙幣と比べるとややチープだ。
なんていうか日本の紙幣は荘厳でえらそうだ。物質的な意味においても金の価値がちがう。
それが齎す差異についてはもう少し勉強の余地があると思う。

また、町の中に広告はあるが少ない。
東京での生活でいかにコマーシャルを食らって生活していたかを思い知る。
「買わなきゃ買わなきゃ」っていう催眠がどこかにあったんだと思う。

* * *

夜、生まれてからずっとドイツで過ごしているという日本人と話す機会があって話した。

「俺日本のことよくしらないけど、NHKのニュース見てるとむかむかするよ。
世界でこんだけ色々起きているのに何でそのニュースもってくるんだよ!っていつも思う。
日本にいる人はプロパガンダされてるんだって感じる」

間違ってないと思う。