9月から、ちからくんがうちに住んでいる。ちからくんはボストンのバークリーで音楽を学び、いま、活動拠点をベルリンに移している。
彼は路上演奏(Basking)で生計を立てていて、毎週末うちの駅前で酔っ払いのテンションをあげているバンドのドラム。その他いろいろな活動をしているが、とにかくちからくんは音楽に対して真摯でかっこいい。

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6月に同時期に東京を出たNagumoこと南雲は我が家からトラムで50分、Weddingに住んでいる。ふたりともいろいろあるけど、不器用ながらも元気なので、東京で我々を知るみなさんには、たまには近況を伝えたくなった。

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近況報告から話がずれるけど、俺がDJを始めた理由を以降の文章のために述べたい。
俺はそれまで演劇の公演運営をやっていたけれど、音楽イベント、「倶楽部かるちゃー」などといういかがわしそうな世界でレーベルを運営するためにはイベントに出演する機会が必要なんじゃないかと考えたのでDJをはじめた。DJをやるのは楽しくて好きだけれど、そのスキルにそこまで執着しないのはそれが理由だと思う。
根本はDJとしてどうにかなりたいんじゃない。あくまでおれはレーベルオーナーで、DJは趣味。
半沢直樹でいう剣道のような活動だ。
レーベルショウケース「cicca」と「誘宵」とを区別したのはそれだ。

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音楽を取り扱い始めたのは、以前もこのブログで書いたけれど、ギロチンさんのCDを世に出すべきと考えたからだ。そして、そもそも10年以上前にそういうインスピレーションを与えたのは当時の名義のpEqoこと南雲なんだと思う。



俺は表現を取り扱いたい。アートのことはよくわからない。それでもアートに触れていたい。デザインも表現だ。音楽が、アートだろうがデザインだろうが、表現だったら価値の優劣はない。映画、演劇、あるいは料理、あるいはイベント、どういう形だろうと、表現の世界にいたい。そして、素晴らしい感受性を、作品でしか伝えられない不器用で愛おしい作り手のために説明文や付加価値や経済性などを与えたい。

そういう気持ちを持たせたのは、いままで出会ってきた表現者の方々の作品なり人物だ。
彼らが賢くて、説明上手で、経営上手だったら、こんなマインドにはならなかったし、何度となく心うたれることがなかったら、こんなマインドにはならなかったんだろうと思う。

そこは俺がやっとくから、お前らいいもの作ってろ!!
そういう気持ちだ。

とはいえ、なんとなく、ふんわりとした3ヶ月が過ぎてしまった。
もちろんいろいろあったんだけどね。
東京のベンチャーで働いてた時のガッツどうした?っていう。

最近は少しだけ、メンタルが走っている。
Webデザイナーとしての仕事が幾つかあるからかもしれない。

ドイツに来てドイツ語の勉強も始めずにここ3ヶ月過ごしたのはまあいいや。悪くはなかった。ドイツでも東京でもどこに住もうがやりたいことがそれならそういう人生のための生活を考えよう。

知らないことが多いので、いろいろな人の話を聞いてまわろう。

という気になった。
そういうインスピレーションを与えた出来事についてはいずれ述べたいけれど、
感動についても同じことがいえる。

やられたら、やり返す!
倍返しだ!!

なので、ドイツ語の勉強に向かうよりちゃっちゃと経営の勉強に臨みはじめた。

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ドイツは天気が悪くて、もう冬だ。
胃痛は続いているけど、楽しいよ実際。高幡不動での生活を最近なんとなく思い出すのは多摩川の代わりにシュプレー川があるからなのか。あの生活ものんびりしていてよかった。
ただ、遠い町の遠い日々は確かに美しいけれど、切なくなるほど老いてはいないのだ俺は。

いろいろやってみよう。
楽しんでこう。

あとこれ、最近きいてる。
だいぶ面白い。

http://s-noid.com/program/fm